よい子わるい子ふつうの子

18禁PCゲームをメインに、ラノベや漫画についてもダラダラ話を書きます。長文多いです。

2013/06/25(火) 18:31:47

「冴えない彼女の育てかた」4巻発売記念 丸戸史明先生 朝チュン♥ サイン会」の予約してきました。抽選なので、当たるかどうか分かんないですけど……。

-----------引用------------
2013年6月22日(土)〜7月7日(日)の期間中に、
下記対象商品をAKIHABARAゲーマーズ本店にて
ご予約(全額内金)いただきましたお客様に、
抽選券を差し上げます。

7月7日(日)に予約受付を締め切らせていただき、
7月10日(水)に、アニブロゲーマーズWebサイト・
AKIHABARAゲーマーズ本店店頭にて
当選者の発表を行います。

見事当選されたお客様は、
7月21日(日)のサイン会にご参加いただけます!
---------------------------

7月21日(日)って何かあったような気がする……とか思っていたら奇跡的に予定が入っていなかったので、これは神の思し召し……とか信じたい。でも、最近何かと運が悪かったりタイミングが悪かったりなんで、期待はしすぎないようにしておこう。

丸戸先生のファンだし是非サイン欲しい……! という方は、都内来られるならいっちょ予約してみてはいかがでしょうか。倍率何倍なのか分かんないんですが、10倍とかにはならないんじゃないかな……たぶん、きっと。

しかし、周囲の話を聞いていると、こういうサイン会とかライブ抽選とか当たりまくってる人って2、3人はいるんですよね。コツとかあるんでしょうか。あればうかがいたいところです。それとも、手数が多いからあたってるようにみえるんでしょうか。

何にしても、あたるといいなぁ。

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2012/12/10(月) 22:12:37

なれる!SE08
夏海公司 『なれる! SE8 案件防衛?ハンドブック』
(電撃文庫、2012年12月8日、イラスト:Ixy)

ひさびさのラノベ感想。今回は、『なれる!SE』の8巻です。

業界人として順調にキャリアを積み、成長してきた工兵くんですが、これまで戦ってきたのは人柄の善し悪しはあるにせよ、同じ土俵で正面から戦う相手ばかり。今回は、工兵の立っている土俵をはみ出したところから、堂々と盤面返しをしかけてくる相手との戦いになります。

その相手とは、ライバル社であるアルマダ・イニシアチブの新人、次郎丸縁(表紙の女の子です)。前巻で「リドルリドルの案件から撤退させられた」というのが伏線というか、そこから膨らむ話になっています。

内容はいつもどおり。

ヤバい! → 全力で対策して何とかしてみせる! → なんとかなった(・∀・)

という黄金パターンなので安心してみていられますし、「一度対応した案件というのは実はその後も続いていて、維持することこそが難しい」というコンセプトも明確ですっきり読める。まさに「守成は創業より難し」。工兵の新たな視野が広がるとともに、過去の絆や経験がいかんなく発揮される主人公大活躍路線が素敵です。また工兵の毒牙にかかるおにゃのこが一人増えるのかと思うと、何というか非常に楽しめました。

しかし、この話って「リアル」なんでしょうか。

Amazon先生のレビューを見ると、「すごくリアルだ」と言っている人と、「リアルじゃない」と言っている人とでまっぷたつ。でもどっちも評価は高い。私の友人のSEに訊ねても、やっぱり「リアル」という人と「リアルじゃない」という人がいます。

まあ普通に考えたら職場が女の子ばっかり、しかも揃いも揃って有能。上司や社長も基本的にネジは飛んでいるけどデキるやつで、主人公も素人なのにホントの一夜漬けでいろんなことをマスターしたりする超人っぷりを発揮する……なんてのは現実離れしてると思うわけです。タイトルを、『デキる!SE』にしたほうがいいんじゃないかというくらい。しかし、SEやってる友人何人かとこの作品の話になると、皆口を揃えて「リアルで泣ける」みたいなことを言う。これどういうことなんだろうか、と。

SE関係とは縁もゆかりもないので話を聞く限りの想像になりますが、案件のトラブりかたとか上司のクズっぷりとか、細かい描写やネタのところでは業界内輪っぽさがガンガン出ている一方、大まかなストーリーはご都合主義全開でまったくリアルじゃない、というのが結論ではないかと思っています。だから、まったくSE関係がわからない素人にも楽しめるし、業界人は業界人でうんうんと頷けるんでしょう。たぶん。きっと。

しかし、室見さんとのロマンスはちーっとも進展しないのに割と面白く読めちゃうのが不思議。私って基本的にラヴが無いラノベ苦手だったはずなんですが……。

まあそんなこんなでリアルとアンリアルの間をたゆたうこのシリーズ、工兵くんが成長するにつれて段々敵も強くなり、バトルもののような盛り上がり方をしてきました。そのうち、室見さん以上のエンジニアがあらわれ、室見さんが武者修行に出る……みたいな話になるかもしれません。その前に会社が飛んで藤崎さんが社長の新会社ができたりは……しないかな? いずれにしても、この先がなかなか読めなくて楽しみです。

どうでも良いけど今月の「電撃の缶詰」、「私の電撃体験#21」は夏海公司さん。「HelloweenのEagle Fly Free」を聴いて「頭を殴られたような衝撃を受けました」と書いておられて、勝手に親近感を抱きました。良いですよね、「Eagle Fly Free」。あと、「コンドルは飛んで行く」も好きです。鳥が飛ぶ繋がりで……。

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2012/10/12(金) 20:54:49

毎月25日はMF文庫Jの新刊発売日。各専門店ではよくフェアなどが開催されており、新刊に店舗特典がつきます。どうせ買うならちょっとでもお得感があったほうが良いなあということで、好きな本についてはそういうのをチェックして特典をもらってくるのですが(使い道無いのもおおいけど)、今回は新刊に限らない「MF文庫Jフェア」のお話。

メロンブックスさんの告知(OHP参照)で特製文庫カバーの配布が掲されていました。

メロンブックスでは、10月の新刊発売に合わせて『MF文庫Jフェア』を実施!
「しゅらばら!」「俺が彼女に迫られて、妹が怒ってる」「機巧少女は傷つかない」
「失敗禁止!彼女のヒミツはもらさない!」「精霊使いの剣舞」「僕は友達が少ない」
「魔法戦争」「瑠璃色にボケた日常」と、なんと8タイトルもの
スペシャルイラストによるオリジナルブックカバーをご用意しました!

ポケット付でカバー付けがとっても簡単。
メロンブックスが贈る≪MF文庫J専用≫の特製文庫カバーです。

新刊既刊問わず「MF文庫J」レーベル作品を一冊につき一枚もらえちゃう!
配布は完全先着、無くなり次第終了なので、ご入手はお早めに!!

だそうです。

配布期間が「7月25日 〜 無くなり次第終了」となっていますが、これはおそらく「10月25日〜」の誤りだと思われます(そのうち訂正されるかも)。『はがない』とか『精霊使いの剣舞』とか、割と欲しいブックカバー多いので、新刊買うついでに貰ってこようかな。ちなみに、旧刊でもOKのようなので、まとめて全部貰うのも一応夢じゃない……。これを機に、ちょっと気になっていたヤツの1巻とかつまみ食いさせようってハラですね! ちくしょう、卑怯なッ!

そういう誘いにホイホイ乗っちゃう私もどうよって話ですが、まあ折角なので『101番目の百物語』とか『あそイク』とか『お兄ちゃんだけど以下略』とか、気になっていたのを買いに行くつもりです。

回転率的に無理だろうけど、ライトノベル専門の漫画喫茶とかあればいいのになー。

それでは、また明日。

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2012/10/10(水) 12:50:16

烙印の紋章12下巻
杉原智則『烙印の紋章 XII −あかつきの竜は空を翔ける(下)』
2012年10月10日、電撃文庫

関連記事 :レビュー:『烙印の紋章』(2012年6月9日)

正確にはレビューまでいかない殴り書きですが。読み終えた直後のこの感動を、どうしても書きのこしておきたくなってしまい、合間を縫って書いております。

12巻をもって完結とあいなったファンタジー戦記、『烙印の紋章』。まだまだ膨らみそうな話を残したまま、「次回で最後」という告知があり、すわ打ち切りかと心配されていました。多くの人が「打ち切り」を心配したのは、話が短すぎるからというわでではなく(たとえば『とらドラ』は10巻完結ですから、それより長く続いているわけです)、さらに裾野が広がる気配を見せていたこの魅力的な物語が、うまくまとまらずに終わってしまうのは勿体ない、と思っていたのではないでしょうか。

だから読者の――少なくとも私の希望としては、打ち切りだろうがそうでなかろうが、とにかく良い終わり方であってほしい、と。それだけを祈っていました。

結論から言うと、その希望はほぼ叶えられたと言えます。凄く良かった。

相変わらず固有人名バンバンでてきて、最初は誰が誰だかわからないのですが、読んでいるうちに「ああ、あのときの……」と思い出せてきます。名前ではなくて「こういうことをしたヤツ」とか「あのとき戦ったヤツ」という感じで人物を把握できるのは、私にとってはそれだけで良質な物語です。

今回はこれまでいがみ合っていた三国が手を取り、大陸の「歴史」に一つの転機が訪れると同時に、オルバ自身にとっても重要な出来事が立て続けに起きました。凄く盛りだくさんだったのに、全部がすっきりとまとまっていて、本当に凄かった。広げていた風呂敷を、ギリギリ畳みきった感じ。

「魔術」や「竜神」の話も、ちょっと無理矢理感があるというか「機械仕掛けの神々」が顔を覗かせたようなところもありましたが、思い起こせば序盤からそれっぽい雰囲気は匂わせていたところもあったかな、と。一応ほぼ全ての設定を回収していました。

三上延『偽りのドラグーン』の場合は、伏線回収をあきらめて「綺麗な形で」うっちゃるのに心血を注いだ感じがあって、あれはあれで上手い終わり方だなと思いましたが、本作は「物語」を完結させる、という動機に貫かれていたように思います。そのせいで詰め込みすぎになったところはあるかもしれませんが、とにかく楽しい。そして、余韻が残る。

終わりでは、色々な国の「その後」の話がちょくちょく書かれており――ドラクエのEDみたいな感じを想像してもらえば良いかな――「ああ、この世界はまだまだ続いているんだな」と実感できる。奴隷剣士だったオルバが、一体何者になったのかは、良い意味で読者に委ねられています。エピローグで何度か、繰り返される「後世の歴史家や物語作家」の視点というのは、まさに読者を「歴史家」にしてしまおうという意図のあらわれでしょう。述べられている結論から忠実にプロセスを再現しようとするもよし、『三国志演義』や源義経の話のように、思い切った創作にするもよし。物語の醍醐味をそのダイナミズムの創造に見るのであれば、これほど「戦記」に相応しい終わり方も無いのかもしれません。むしろもうちょっといろんな「資料」を残して欲しかった気すらします。

子どもの頃に冒険ものを読んでわくわくして、ファンタジーの世界に自分も行きたいと思ったことはないでしょうか。私はしょっちゅうだったのですが、こういう「続いていく」かたちの終わりに触れて、久しぶりにそのような気持ちを思い出しました。

ちょっと不満があるとすれば、やっぱ恋話。ラブロマンスはちょっと杉原さん向いてないかなと思いつつ、それでもなんかこう、オルバとビリーナの不器用な恋愛「らしい」といえばらしいので、これはこれでアリかもしれません。

これでずっと楽しみにしていたシリーズが終わってしまうことを考えると、寂しくて悲しくてしょうがないと思っていましたが、凄く良い終わり方で、むしろ「この先」を考える楽しみが溢れてきて、めちゃめちゃテンションあがってしまいました。

いやー、シリーズ読んでいて良かったです。楽しい時間を本当にありがとうございました。シリーズ全体の感想をどこかでまとめたいな。

それでは、またこのような名作と出逢えることを祈りつつ、本日はこの辺で。

2012年10月20日、市村鉄さんのご指摘を受けて主人公の名前オリバになっていたのをオルバに訂正しました。ファンの方並びにスタッフの方に大変な失礼となるところでした。ありがとうございました。


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2012/08/15(水) 21:56:46

らぶなどーる1らぶなどーる2
上月司 『らぶなどーる! 』
(電撃文庫、2012年5月10日(1巻)/8月10日(2巻)、イラスト:アマガイタロー)

『れでぃ×ばと!』の上月司氏の新シリーズ、『らぶなどーる!』。正直余り期待していなかったのですが、思わぬ掘り出し物。かなり良い感じのラブコメでした。というか、私はこういうベッタベタなのが好きなんですよ!! そうだ、これが俺たちの求めていた面白さだ!

イラストのアマガイタロー氏の絵も良いですねー。バッチリハマってる。なにげに男キャラやマスコットが丁寧に描かれているのも好感度高いです。というわけで、一躍私の中ではお薦め本になってきたので簡単に2巻まとめて紹介記事を書いてみることにしました。
(あらすじ)
私立愛杜学園高等部二年・雪村虎太郎(ゆきむらこたろう)は、どこにでもいるごく普通の男子学生……よりはちょっと目立たない、いや、だいぶ目立たない影の薄い少年。2年間一緒にいたはずのクラスメイトからも名前を覚えて貰えない不遇っぷり。それでもメゲずに学園生活を送る彼に、とんでもない不運が訪れる。なんと、入学早々一人暮らしをしていたアパートを焼け出されてしまったのだ……。

途方に暮れる虎太郎だったが、幼馴染み・相羽空(あいばそら)の助けで何とか住む場所を見つける。しかしそこは、現役モデルにして生徒会長をつとめるスーパー女子(ただし留年中)・玖珂セレスティア(くがせれすてぃあ)の私邸を改造したアパートだった。しかも、住人は女性ばかり。その中には空の妹・蒼海(うみ)や、学園のアイドルにしてクラスで最も人気のある女子・百合川雛姫(ゆりかわひなき)まで……。

入居早々、トイレで真っ裸のセレスティアと鉢合わせしてしまい、追放の危機に逢う虎太郎だったが、他の面々の説得によってなんとか執行猶予がつくことに。そのかわり、虎太郎は生徒会のマスコットであるラブラドールレトリバーの着ぐるみ「ラブらん」として働かされることになったのだった。

そんな日々を送るうちに、虎太郎は雛姫のある「秘密」を知ってしまう。結果、二人は急接近して――。
Amazon先生の評価などを見ると、「1巻はどこにでもあるラブコメ」「別に普通」みたいな評価を見かけますが、私はむしろ1巻でかなり惹きつけられました。2巻もセットで読んだ方が面白くなっていますが、1巻でも十分綺麗にまとまった良い感じの話だと思いますけどね〜。

古来、恋はシーソーゲームだなんて言われますが、それは単に駆け引きというだけでなく、惹かれ合う二人の間にはどこかアンバランスなところがあったほうが面白い、というニュアンスもあると思います。美人の管理人さんと平凡な五代くん然り、女神さまと蛍一くん然り。本作で言えば、存在感抜群の「孤高の百合姫」(ひどい二つ名です)こと雛姫と、存在感ゼロどころかマイナスの虎太郎、という二人を中心に話が回るところが面白い。

加えて、途中雛姫が虎太郎にある「約束」をしてくれるように頼むのですが、そこからが本番。表面的な付き合いではわからなかったお互いの新しい面をどんどん知っていく虎太郎と雛姫二人の関係が、次第に動いていきます。雛姫と虎太郎、二人の間に流れる想いもどこかアンバランスになってきて、その微妙な崩れ具合が良い感じ。

2巻では、雛姫以上に虎太郎のことを深く理解している幼馴染み・空の存在感がぐいーんと上昇すると同時に、巻末では爆弾発言が飛び出し、波乱の予感に期待が高まります。まあ、たぶん彼女のことなんだろうけど……。虎太郎の「影が薄い」という特性も、実は意外とプラスの意味に捉えられるかもしれない可能性が示されるなど、今後に向けた土台作りが盛りだくさんの内容。

この展開だと、一度アパートを追い出されそうになる虎太郎を雛姫がかばって関係が変わるとか、そういうパターンになりそうだな……と予想しつつ、そういうベタベタな展開で良いので雛姫が素直になるチャンスが早く来ることを祈るばかり。

『れでぃ×ばと!』的なハーレム展開になるかと思いきや、今回はかなりヒロインがしっかり絞られている感じが(今のところは)しています。そしてむしろ、変にハーレムにするよりこっちのほうが軸が定まっているぶんメリハリがついていて面白い。今後の展開は正直、空の頑張りにかかっている感がしないでもありませんが。

なお心理描写や事情の説明(整合性)をきっちりやろうとするあたりが上月氏らしいところで、その意味では余りにぶっ飛びすぎてちょっと無理矢理感が拭えなかった『れでぃ×ばと!』より本作のほうが舞台設定もうまくいっている感じがします。次巻も楽しみに待つことにします!

というところで本日はおしまい。それでは、また明日。

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2012/07/06(金) 23:49:29

学園の檻 転任女教師佐由理
二次元ドリームノベルズ48
小説:水坂早希 挿絵:B-RIVER、2001年
公式サイト:こちら
評価:★★★★

エロ小説のレビュー書きます、と言ったしぼちぼち書いていこうということで、試しに書いてみます。第一回は、初期二次元ドリームノベルズの中でも私がとりわけ気に入っている、水坂早希さんの『学園の檻 転任女教師佐由理』。イラストは、触手系同人でご活躍中のB-RIVER氏。このお二人は『魔法少女アイ』の小説版でもタッグを組んでおられ、そちらも非常に良い作品です。

さて、公式によるとストーリーは以下。
幾多の荒廃した学園を更正してきた女教師、佐由理。

彼女は、人の精神に乗り移り、意識と感覚を保ったまま相手を操るという特殊能力と、真っ正面から生徒たちに向かい合う教育方針で今までを乗り越えてきた。

だが、今度の派遣先は違った。

佐由理と同じような特殊能力を持ち、その力を悪用する八神という男子生徒が存在していたのだ。

彼は佐由理に、拉致した女子生徒に憑依するよう脅迫し、その女子生徒を蹂躙しながら授業を続けさせるのであった。

こねくり回される肛門。

蹂躙されまくる肢体。

それらの感覚がすべて、憑依能力を通して佐由理の身体に襲ってくる。

熱く火照りだした女教師の変化に気づきつつある生徒によって、学園は淫靡な空気で満たされていく。
はい、女教師ものです。

ついでに、触手とかは出てきません。相手はあくまで人間。挿絵は白黒14枚。カラーが1枚。 普通くらい 。普通くらいだと思っていたけど意外と多い方でした。というより、イラストが14枚の作品はたくさんあるのですが、それより多いのはレア。

特殊な超能力の使い手で、不良の「更正」を仕事とする佐由理が、赴任先の学校で自分より上手の学生、八神の能力で手玉に取られ、あれやこれやと屈辱的な仕打ちを受けます。

初め八神は、佐由理と感覚を共有した女生徒を犯していたのですが、やがて行為はエスカレート。輪姦やら何やらで佐由理は八神の思うがままのオモチャとして扱われていく……という話。

気に入ってるのは絵もさることながら、シチュエーション。強さと、やられたときのギャップの演出がうまい。

佐由理というキャラは非常に強いうえに気丈なのですが、まずそこがしっかり描けている。さらに、敵役の八神。こいつのキャラが立ってる。

佐由理を上回る強力な能力と知性と残酷さを持ち合わせた学生ということで、常に「佐由理の考えを上回る」ところがキチンとクリアーされていて好印象。更にその八神が根っこのところで無邪気なのが、不気味さに拍車をかけます。単に力押しで強いだけじゃなくて、こりゃあ絶対勝てそうにないな、と思わせる、嫌らしいタイプ。エンカウントシーンの「どろどろに犯す」は伊達じゃない。

どんなにヒロイン強い云々と書いてあっても、あんまりにも雑魚い敵のアホらしい罠に引っかかったりすると正直萎え萎えなのですが、本作に関してそれは無し。ちょっと佐由理さん諦め早すぎかなと思わないところもないけれど、少なくとも「間抜けどうしのおままごとバトル」にならなかったのはとても良いです。

正気とか羞恥心を保ったまま、快楽に振り回される佐由理さんは非常に羞恥プレイ向きで、朝礼の挨拶とテニスコートの露出授業は最高。徐々に盛り上がっていく演出も上手です。ここまでやったなら一部和姦っぽい「味方」の生徒(阿久津くん)を出す必要は無かったんじゃないかと思いますが、彼のお陰で爽やかな読後感がキープできたので、アリといえばアリなのかな。

一応、申し訳程度に他キャラ(冒頭で八神に遊ばれる良子さん(イラスト無し)とか、学生ヒロイン彩花ちゃんとか)も出てきますが、基本は佐由理さんの一本釣り。羞恥快楽系メインなのでそんなに変なプレイとかもないし、オチ(堕ちじゃなく)も含めて割とフツウの人向け。初期二次元ドリームノベルズの中ではかなりクオリティ高いほうだと思います。

なんかもっと言いたいことがあったと思うのですが、いざ書いてみるとうまく書けないな……。紹介の仕方を手探りしながら、また書いてみたいと思います。投稿後、適当に再編集するかもしれません。

それでは、本日はこの辺で。

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2012/06/24(日) 00:10:48

ビブリア古書堂3巻
三上延『ビブリア古書堂の事件手帖3 ~栞子さんと消えない絆~』

(メディアワークス文庫、2012年6月21日)

最近楽しみにしている小説の一つ、『ビブリア古書堂の事件手帖』シリーズ。最新の3巻が発売されていたので、早速購入しました。角川のコミック・エースから漫画版も発売されていて、こちらはまだ読んでいないのですが、大ヒットからのメディア展開が始まり、アニメ化も近いのではないかと勝手に期待しています。

ご存じない方の為に少しだけどんな話なのか、説明するところから入らせてください。

メインの「語り手」は、登場人物の1人でもある五浦大輔(ごうらだいすけ)。スポーツマンで本に興味はあるのだけれど、なぜか体質で本が読めないという男。そしてこの物語の中心となるのは、「ビブリア古書堂」の女主人・篠川栞子(しのかわしおりこ)。若くて美しく、「本」に関する異様なまでの知識を誇り、しかし人見知りで接客には全く向いていない彼女と大輔が出会うところから全てが始まります。

その人が探している「本」や、読んでいる「本」。そして「本」の状態などから、栞子は人の素性や生活、更には過去や心の内まで、さまざまなことを古書店に居ながらにして「推理」します。そして時には見通した全てを利用して、人の行動までも操ってみせる。その様子はシャーロック・ホームズにも、全てを見通す神にも、あるいは隠された秘密を暴く悪魔にも見える。そんな栞子に五浦は、恐れを抱きながらも惹かれて行く。

物語は基本、探偵モノの体裁。ビブリア古書堂を訪れる珍客たちからもたらされる、「本」にまつわる風変わりな依頼(ある本を探して欲しい等)を栞子が持ち前の推理力で解決していく、というもの。その中で、話題となった「本」に関するさまざまなエピソードや、登場人物たちの人間関係が語られます。以前に大ヒットした『文学少女』シリーズと似ているかもしれません。ただし『文学少女』がどちらかといえば書籍の「味わい」や作家のドラマに比重を置いていたのに対し、『ビブリア』は書籍のあらすじや状態(初版かどうか、どの出版社から出たか等)といった客観的なデータが物語に深く関わってきます。『ビブリア』の登場人物たちは内容について感想は漏らすけれど、過度な読み込みはしない。扱うのは、あくまでデータ。そのあたりに、書籍好きでありながら「冷徹な」人間である栞子の特性と、古書店という設定が見事に反映されているようにも思われます。

また、この手のストーリーにありがちな「キャラクター使い捨て」ではなく、過去の物語で関わった人たちが次々に話に関わるのが特徴的。3巻を迎えて、世界がぐっと奥行きを増したように思われます。そのぶん、途中から入ろうとするとハードルはあがったかもしれませんが。

というわけで3巻ですが、今巻採り上げられるのは『たんぽぽ娘』(集英社文庫)、ある児童書(これは作品のタイトル自体が謎で始まるので、ネタバレを避けるために述べません)、『春と修羅』(關根書店)。裏テーマとして『王様のみみはロバのみみ』(ポプラ社)です。(こうやって書誌情報(出版社)が書いてあるあたり、上で述べた「データ」云々の雰囲気がお判り頂けるのではないでしょうか)

第二話を除き、前巻から話題になっていた失踪中の栞子の母、千恵子(ちえこ)の影が見え隠れ。二話は以前に登場した坂口夫婦(『論理学入門』の話)が再登場するので、時間があれば前二冊を読みなおしてからのほうが良いかもしれません。私はすっかり忘れていたので途中まで時々必要なところを見返しながら読み進めていたのですが、結局読み直してしまいました……。

事件の内容は相変わらず「本」絡みのちょっとしたことから、その人の私生活・感情に立ち入っていくタイプ。個人的には事件の構成としても第二話が一番好きでした。なんかこう、胸が熱くなった。こういう人情話、ベタだけど好きなんですよね。伏線とかの技巧的に良かったのは多分『春と修羅』ですけど、こういう「巧さ」なら他の本でも味わえそうなので、やっぱり第二話が好きです。

千恵子の失踪の謎、父親と千恵子の関係、栞子の千恵子に対する複雑な感情……と、なんとなくこの作品で扱われる中心的な問題が形をとりはじめた感じがあります。千恵子との現状の問題が片づいたとしても、きっと最後まで何らかの影を落とすのでしょう。そういう意味では、3巻にしてひとつの山場に近づいたニオイがします。

全体的にお涙頂戴というわけでもなし、明るい笑いがあるわけでもなし、鎌倉の閑静な古本屋らしく淡々と話が進んでいきます。それを物足りないと感じるか、趣深いと感じるかは人それぞれでしょうが、2時間ほどの落ち着いた読書をするにはとても向いているシリーズ。今回も満足のクオリティでした。

……『偽りのドラグーン』も続いていたらなぁ!!(心の叫び)

というわけで、本日はこれまで。また明日、お会いしましょう。

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2012/06/22(金) 00:10:13

オタリア4
村上凛『おまえをオタクにしてやるから、俺をリア充にしてくれ』4巻
(富士見ファンタジア文庫、2012年6月20日、イラスト:あなぽん)

4巻が発売されました、『おまえをオタクにしてやるから、俺をリア充にしてくれ』。どうも略称は『オタリア』と言うそうで。「オタリア」といえば普通、チリ、ペルー、ウルグアイ、アルゼンチンなどの沿岸に生息する、ネコ目アシカ亜目アシカ科アシカ亜科オタリア属の海棲哺乳類を思い出すところなのですが……。

オタリア(動物)
オタリア。一夫多妻制社会で、ハーレムを作って暮らすそうです。意味深な。


さて、前回やや気まずくなった柏田君と桃ちゃんですが、今回はその関係の改善を目指すために、柏田君があちこちに時限爆弾をセットしてまわるような展開になっています。

ストーリーの軸は3本。1本目が桃と柏田の協力関係の行方。2本目は鈴木と桃の恋愛関係(鈴木の「彼女」疑惑について)の行方。そして3本目が、小豆と柏田の恋愛関係の行方。それぞれが入り乱れ、絡み合いながら、より関係が複雑化していく見所の多い巻です。そして相変わらず、カラオケボックス(柏田のバイト先)での山本さんは素敵に伏線だけばらまいて去っていきます。前回チョイ役だったムラサキさんは、今回はメインに近いアドバイザーとして引き続き登場……というか「リア充」ポジションだった桃が「オタク」サイドに引きずり下ろされてきた穴を埋めるべく、だいぶ便利に使われていました(笑)。

面白い巻ではあったと思いますが、ちょっと緊張感高め。それも、派手に爆発して解決が見える類のものではなく、これから何か良くないことが起こるかも、という静かで先が見えない雰囲気を漂わせています。一応ラブコメ的な展開ではありつつも、その裏には常に「自覚していない桃への想いのために、他を踏み台にしている」というメッセージが流れているように見えて、そのせいでとても重苦しい。いよいよ、本格的に物語が動き出す。そんな予感がします。いやいや、楽しみですね!

できれば長谷川さんには幸せになってほしいなあ……。

さて、ここへ来てこの作品が言うところの「オタク」が何であるか、なんとなくイメージが変わってきた気がします。

連載開始当初の表現としては、「オタク」は眉毛を整えていないヤツだとか何だとか色々言われていました。これはつまり、「流行」(周囲の人々の視線)に敏感であり、また自分がどのように見られているかという自己把握がしっかりできている、ということです。女の子にモテるとか、会話が弾むとかいうのはその結果もたらされる副産物でしかない。

その逆を行くのが、「オタク」として描かれる柏田や鈴木ら。彼らの最も本質的な特徴というのは、「自分を外側から見る目を持たない」と言うことなのでしょう。他人からの視線に鈍感であり、それゆえ自分のことについても頓着しない。

今巻で柏田は、小豆に対してある行動を取ってトラブルの引き金を引きますが、これは小豆が自分をどう見ているか(小豆にどう思われるか)に無頓着で、しかも自分が桃のことをどう思っているかを意識していないからです。

ただ、ここ最近描かれる「オタク」の性質はこれだけではないのかもしれません。というのは、同じく「オタク」であるはずのムラサキさんは非常に自己を客観視しているし、それゆえ他人が何を考えているかということに敏感です。今巻でも、さまざまな配慮を見せる。

一方、柏田や桃が傷つけられるのは、いわゆる「リア充」と呼ばれる連中の心ないひと言であったり、態度であったりします。カラオケボックスのやりとりはその典型だし、今回もその「リア充」が桃を傷つけようとする。これは単に「オタク」の側の歪んだ嫉妬ではなく、やはり「リア充」側に起因する問題点であるように思われます。

つまり、流行に敏感で他人の視線を常に意識しているはずの「リア充」たちもまた、他人の視線・思惑に対して本質的なところでは関与できていない。ここで、「リア充」と「オタク」の本質的な違いが無くなっているとも言えます。変な言い方ですが、たとえばこの小説を読んだオタクが、「あるある……やっぱ俺オタクだわ! 刺さる!」と思って身悶えたとしたら、少なくともその人には自分を外側から見る目が備わっているということになるはずです。桃というきっかけを得たことで、柏田もまたそのような視点を手に入れている。

この4巻までで、柏田の柏田たる所以というのは明らかに「鈍感」ということ――自分の気持ちもきちんとわかっていなければ、他人にどう見られ・思われているかもわかっていない――あるいは、自分が勝手に想定した「自分」の枠の中に閉じこもっているというところにありました。それが柏田の自意識の強さのような形で描かれている。

しかし、その彼の視点からすれば、「リア充」と呼ばれる連中もまた、自分にも他人にも配慮しない人間であったはずです。「オタク」の自意識は自分が何をしたいかであり、「リア充」の自意識は自分がどう見られたいか。いずれにしても、その強い自意識こそが他人との距離感を崩してしまっているのです。

そして、柏田の長谷川さんへの憧れは、彼女が自分にも他人にも適切に振る舞えている(リア充っぽい外見でありながら、子どもに優しい笑顔を向けていた)ということへの憧れである、と説明することができるでしょう。

この手の話を、「オタク擁護」あるいは「オタクを実は叩いている」のような図式から説明するというレビューが増えているようで、それは大いに構わないのですが、本作においては現状、最初に導入した一般通念としての「オタク」−「リア充」という図式は消滅しつつあるように見えます。

では、この作品の中では何が問題にされるのか。あるいは、この作品で言われる「オタク」や「リア充」は、私たちが作品の外側で使っている言葉だと何と呼ぶのが相応しいか。そんなことに関心を持ちながら、柏田と桃の関係の行く末を、楽しみに見守りたいと思います。

いやもう個人的には『れでぃばと!』よろしく(アニメほんとに最高でした)、な〜んも考えずにハーレムルートでもいいんですけど、これまでの展開とかタイトルとか、柏田の自意識とか考えるにそれは無理でしょうしねぇ……(´・ω・`)。

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2012/06/16(土) 22:42:29

正捕手
千羽カモメ『正捕手の篠原さん』

(MF文庫J、全3巻、イラスト:八重樫南)

さて、今回ご紹介するのは『正捕手の篠原さん』。残念ながら3巻で終了してしまいましたが、色んな意味で実に面白い本でした。

まず、題材。タイトルからおわかり頂けるでしょうが、野球ラノベです。世に「野球マンガ」は多々あれど、ラノベでサッカーやら野球やらというのはあまり聞かない。そういう意味では恋愛シフトを敷いているラノベ業界の、隙だらけの三遊間をうまいこと抜きに来た感があります。

次に、イラスト。八重樫南さんといえば、『閃乱カグラ』でおなじみ。女の子が特にですが、どのキャラもカワイイです。そして何より、ブルマが巧い。とくに、足の付け根の辺りのラインはピカイチ。個人的にはブルマ絵師 三ケツ 三傑に入るお方と目し、お慕いしております。

……何の話でしたっけ。

そう、この作品の面白いところでした。最後は、形式。この『篠原さん』は、ほとんどの話が見開き2ページで終了します。1冊200ページとちょっとですが、だいたい100話くらいのエピソードが入っている。

著者の千羽さんが1巻のあとがきで、「誰もが一度は思いつきながらあえてやらなかった」形式であると言っておられましたが、本当に他に例がないかはともかく、確かに余り見ないタイプ。ただ、このコンセプト自体は、私たちにとって非常におなじみのものです。

決まった分量の中に短い1エピソードを詰め込んで行くという手法は、完全に4コマ漫画のもの。つまりこの作品、ラノベで4コマをやってみよう、ということなのだと思います。4コマより『高校球児ザワさん』に近い気がしないでもないですが、とにかくそんな感じ。

これが思ったより新鮮で、しかも面白い。基本1エピソードで話が簡潔するのですが、毎回「オチ」がきちんと用意されている。

4コマ漫画の面白さというか「読みごたえ」の一つに、「オチがどういう意味か考える」というのがあります。読み取るのが難しいというわけではないのですが、周りの反応とかちょっとしたセリフを駆使して、直接ことばで書く以上の楽しい雰囲気が出せていて、ちょっとうまい。綺麗にオチた4コマ目が醸し出す妙な余韻みたいなのが、各話にきちんと出ています。

一応キャラクターや舞台は全エピソードを通じて統一。エピソードを重ねながらも全体のストーリー的なものがあり、明神学園野球部のキャッチャー、篠原守さんと、彼を巡るヒロインたちのラブコメです。主なヒロインはピッチャー(男装)の綾坂さん、幼なじみでマネージャーの月夜さん、妹でブルマの杏さん。他にもちょくちょく出てきますが、1巻から通しはこの3人。あ、涼子先生もいたな……。4人!

恋愛以外は特に起伏のない、いわゆる4コマらしい「日常系」作品で、退屈なところもありますが、1話ずつのまとまりがきっちりしているのでちょくちょく読んで楽しめます。一気に読むのではなくて、暇なときに少しずつ読むとか、そういうのが正解の気がする。

いま言った通り基本的に日常ダラダラで、野球の試合とかはほとんど無し。ただ、随所に野球ネタが差し挟まれるので、さすがにルールしらないとか全く興味が無い人は見送りが無難でしょう。

3巻で終わりってことはやはり、あまりウケが良くなかったのでしょうか。個人的には面白いと思っていただけに残念ですが、まあ一般に訴求力があるタイプの作品ではないことも事実なので、仕方ないかもしれません。とはいえ色んな意味でチャレンジングな内容でしたし、全部新品で買っても2000円弱だし、関心があればお試しあれ。

今後こういうタイプのラノベが『あずまんが大王』や『WORKING!!』、『けいおん!』のように、どこかでブレイクしたら、その時元祖として注目を集めることがある…………かなあ?

それでは、また明日。

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2012/06/09(土) 16:33:27

rakuin01
杉原 智則『烙印の紋章』
(電撃文庫、2008年〜続刊 イラスト:3)

関連記事 :『烙印の紋章』完結(2012年10月10日)

−−−−−
【訂正】主人公の名前を「オリバ」と誤って記載していた箇所をすべて「オルバ」へと訂正しました。初歩的なミスでファンの方にご不快を与えていたら申し訳ございません。ご指摘ありがとうございました。(2012年12月14日)
−−−−−

いま(刊行中の)一番面白いラノベは何ですか? そう聞かれたら「わかりません」と答えます。「ラノベとは何か」などという問いは措くとして、面白いラノベはたくさんあるし、違う面白さを比較することは難しいから。けれど、もしも問いが、いま(刊行中の)一番好きなラノベは何ですか? だったら。私は、迷わずこの『烙印の紋章』の名前を挙げます。……いや、『ソードアート・オンライン』も好きだし、『なれる!SE』も……ってまあ細かいことはいいんです! そのくらい好きということです!

ジャンルとしては、ファンタジー+戦記もので良いと思います(11巻紹介文では「戦記ファンタジー」)。一部に根強いファンがいるとはいえ、昨今の主流は学園もので、ただでもファンタジー停滞の時代。しかも更に人気薄の戦記もの。ファンタジー+戦記の相性がどのくらい厳しいかというと、『ビブリア古書堂の事件手帖』シリーズで一躍脚光を浴びた三上延氏が、ほぼ同時期に書いておられた電撃文庫の『偽りのドラグーン』がわずか5巻で終了していることからも、なんとなく推察できるかもしれません。『偽ドラ』に関しては、巷で騒がれているように実際に打ち切りだったのか否か、その辺定かでありませんが、いまやラノベの主流は現代学園モノ。それはほぼ間違いない。学園ファンタジーならまだ主流派の感じもしますが、歴史小説風の戦記ファンタジーのジャンル的な逆風たるや、少なからぬものがあったのではないかと思います。

そんな中、戦記ファンタジーが10巻以上も続いたというのは快挙と言っていいのかな……。この前全13巻でめでたく完結を迎えた、師走トオル『火の国、風の国物語』もあり、これに並ぶかと期待していたのですが、とうとう今回、11巻のあとがきで、「次巻完結」の旨が告知されてしまいました。・゚・(ノД`)・゚・。うゎぁあああん!!

言い回しが複雑で漢字率が高く文字がぎっしりで効果音ほとんど無しと、文体はかなり硬派。しかもイラストの男率が異様に高かったり(今回のカラーページなんか、キャライラスト6枚中女性キャラ2人でした。この辺が師走トオル先生との違いといえば違いですか)、ヒロインがサッパリ出てこない巻があったりと、ある意味でラノベのお約束を完全スルーした潔い内容でしたから、いつ打ち切りが来るか、ファンとしてはヒヤヒヤ。意外と長持ちして安心していたら、やはり油断大敵というべきか、とうとう、来るべき時が来てしまいました。

打ち切りなのかどうなのかはわかりません。あとがきに散りばめられた、「打ち切り」だの「敗者は無言で去るのみ」だのという言葉からは打ち切りなのかなあ、という気もするし、公開プロットを見ると一応想定していた最後のところまでは(三国同盟)行くから、納得の終了なのかなあ……とも思える。その辺ボカしてかいておられます。まあ、実際のところどうでもいいといえば良い。打ち切りだろうが何だろうが、素晴らしい作品があればそれで良いのです。それは真理。しかし、これで終わりというのはいかにも勿体ないし残念です。

世界が広がる余地はまだまだあったし、とても味のある新キャラが複数、11巻にして登場。キャラも世界も深みを増してきていただけに、もちろんこれまででも高い完成度を誇っているのですが、もう少し、オルバやビリーナの活躍を見ていたかった。そんな思いが止まりません。打ち切りなら勿論ここからバカウレして撤回になる可能性は低いですし、著者がここで終わる、と決められたなら余計に、これ以上話が続くとは考えにくい。『烙印の紋章 Second Season』とか出てくれないか……という秘かな期待が叶う可能性は低そう。

とはいえ、完結せずにいつの間にか消え去っていく多くの名作たちと比べると(十二国記とか、皇国の守護者とか、続きはいつでるんでしょうか……)、きちんと「終わり」を迎えられるのは、作品としても読者としても、はるかに幸せなことかもしれません。

そんなわけで、今回は2012年6月8日に発売された最新刊、『烙印の紋章 XI あかつきの空を竜は翔ける(上)』の感想がてら、遅すぎるステマを展開したいと思います。作品全体については12巻発売の際にあらためて行うつもりですが、この面白い作品がまだ現刊本として入手しやすい間に、興味をお持ちの方に伝われば良いな。そんな風に考えて今回の記事になりました。


メフィウス皇国の皇太子ギルは皇子であることを盾に取り、傍若無人な振る舞いを続けていた。ある時、近衛兵の娘・ライラに「初夜権」を行使しようとしたギルは、父親によって殺害されてしまう。その場に居合わせた野心家の貴族・フェドムは、皇子が死んだ事実を隠蔽。秘かに目を付けていた、ギルにそっくりな奴隷剣士・オルバをギルに仕立てあげ、権力の中枢へ食い込もうと画策する。こうして、奴隷オルバは「ギル・メフィウス皇太子」としての生活を送ることになるのだった。

というのがあらすじ。スズキヒサシ『タザリア王国物語』と、ちょっと似ていますね。ヤンデレの姉妹が出てくるのもそっくりです。病み方はちょっと違いますが。

まあこの皇子になった奴隷のオルバが、大活躍します。敵国の陰謀を潰し、そこの姫を婚約者として迎えいれる。一方で、奴隷剣士たちを「近衛兵」として側近に迎える大改革を行い、自ら「仮面の騎士」として闘技会で優勝してみせたり、ついでに仮面をつけたまま「皇子の側近」を名乗って、戦争では獅子奮迅の活躍をする。

ところが、そうして活躍をすればするほど、父親である王・グールから疎まれて暗殺されそうになります。さすが独裁者。息子でも自分以上の力を持ちそうになったら容赦なし。で、オルバは辛うじて難を逃れるけれど、普通に戻ると殺されるだけだということで、皇子は精子不明ということにして、メフィウス皇国と敵対関係にある西方の連合国へと逃れます。(第一部)

一旦ギルをやめて「仮面の剣士」に戻ったオルバは、正体を明かさずに、西国へ行きますが、そちらでも大活躍。んで、西のほうの姫様にも惚れられちゃったりなんかしちゃったりしてよろしくやっていたら、どうもメフィウス本国のほうで不穏な動きがある、という話になって、それじゃあ戻らないといけないということで、今度は西の兵を率いてメフィウスへ迫ります。(第二部)

そこで一旦正気に返る。これまではギル皇子として振る舞わなければ、という強迫観念に駆られて必死に走ってきたけれど、自分が「オルバなのかギルなのか」と悩むようになります。自分はギル・メフィウスでは無い。けれど、自分をギルと信じて付いてきている部下や婚約者がいる。自分はどうあるべきなのだろう、と。そうして悩んでいたところ、今度は東から大国アリオンが侵略戦争を仕掛けてきた。これは内紛をしている場合じゃないぞ、というところで現在の話になっています。

▼ ※以下、11巻のネタバレが少しだけ含まれます
11巻は、オルバくんの見せ場が満載。「われわれの戦いにおいて、失ってはならぬものがひとつだけあるとしたなら、それは何だと思う」という問い、大義のために戦う姿勢を示し、グール皇帝との直接対決で弁舌爽やかに皇帝を論破したかと思えば、怒濤のような感情の奔流を見せつける。

後世の歴史家がなにをいおうとも構うまい、しかしいま、いま、おれたちは、人心、民心を失うわけにはいかないのだ

うーん、カッコイイですね! こう言い切ってとある決断を下すオルバくんは、もうかつて無いくらい輝いている。本作では時々、歴史の視点と実際にその現実を生きている人間の視点の違い、みたいなものが言われて、俯瞰的な歴史の視点によって切り落とされてしまう、実際に生きている人々の情念のようなものを描き取ろうとするところがあります。歴史ものの王道といえばそうですが、今回も随所で効果的にそんなエピソードが挿まれていて、キャラクターの哀切がうまく表現されていたと思います。

ただ、本巻のメインはやっぱりヒロイン二人だったかな。

一人は婚約者のビリーナ王女。ツンデレだけに素直に好きだとか愛してるとかは言いませんが、じっとギル(オルバ)のことを考え、あるいは本人よりも深く彼のことを理解しようとする一途な想いが輝いていました。もう一人は、ヤンデレ王女のイネーリちゃん。彼女はギルの義妹で、オルバが偽物として振る舞っていることを知る数少ない人物ですが、今巻でついに、オルバの秘密を知ります。その時のイネーリたんの反応たるや。

イネーリは身体に火がつけられたと錯覚するほどに熱い、これまでにないほどの怒りを感じた。と同時に、その肉体を駆け巡った熱には、一種異様なまでの心地よさもが含まれていた。」

エロゲーだったら間違いなく、ひとりエッチのエロシーン挿入です。オルバしか見えない、という意味では、彼女のほうもまた、オルバに惚れてる。オルバから受けた屈辱を晴らそうという、相当にどす黒い想いですけど。

その愛と見分けの付かない執念が、今回炸裂。多段式爆弾なのでまだあと1、2発来るのは間違いないですが、とうとう来たか! という感じ。なんかヒロイン候補が他にも1人、2人いたはずなんですが(ホウ・ランとか)、完璧にイネーリたんにくわれちゃいました。図式は完全に、ツンデレvsヤンデレ。

この後、オルバくんなりギル皇子なりがどういう活躍をして、王国がどういう着地点を見つけるか、とても気になるし楽しみですが、果たしてオルバの恋の行方もどうなるか、見所満載過ぎてちょっと困ります。ホントに次の巻で全部終わるんでしょうか……。『ホライゾン』くらいの分量で、倍の値段になってもいいから、細かく全部描いて欲しいと心から願う次第です。

本当はこのあとアリオンとの戦いや、魔導国家の行く末などの話もあったのではないかと想像するのですが、どうやらそのあたりは見られずに終わりそう。このまま続けば『デルフィニア戦記』のように傑作長編たりえたと思うだけに残念です。繰り言で申し訳ない。完結はめでたいことと頭では理解しつつ、でもホントに勿体ないなぁ。・゚・(ノД`)・゚・。

ともあれ、面白い作品であることは間違いない。最終巻がいつ頃になるか、どんな内容になるか、期待したいと思います。

それでは本日はこの辺で。また明日、お会いしましょう。

−−−−−−−−−−

2012年12月14日 追記(2)
頂いた非公開コメントへのお返事です。まずは投稿者さま、コメントをありがとうございました。十分な内容であるかはわかりませんが、以下、回答を記載します。

名前間違いのご指摘に関しては以前も誤記載しており、お恥ずかしい限り。読んだり口にするときはちゃんと言えてるハズなのですが、何故か書くと……。ともあれ感謝です。

さて内容のほう。非公開コメントなので全文抜粋はできませんが、要旨は以下と読みました。
1.私の作品に対する「説明」が「明らかに間違」いである
2.細かな読解不足
 ・皇太子として戦うことに必死になったのは第三部から。それまでは復讐の手段。
 ・オルバの悩みは自分を見失ったからではなく、自身の出生が枷になることを知ったから
3.もっとオルバやキャラの心情や動機の変化についてよむべき
 ・「いくらなんでも本編の描写と食い違い過ぎ」

まず「1」についてですが、私の書いたオルバが身を隠した理由が「建前」なのはその通りだと思います。が、ここで建前を書いたのは2つ理由がある。

1つは、きっかけであることは間違いないからです。一応五巻p.62にはオルバが身を隠した2つの理由が書かれており、その一方(「もう……必要もない」のほう)を、少し前のアークスとラバンの会話なども踏まえて書いたつもりです。もう一方を書かなかったのは、「こいつどうなるんだろう」と思ってこれから読む方へのネタバレになる可能性が大きいと判断したからです。

オルバの行方もネタバレだろ、と思われるかもしれませんが、その辺の判断は公表されている公式の紹介文に準拠しており、一応私の中ではある程度明確な線引きのもとに行われています。

もう1つは、ここに書いたまとめが要旨要約というよりは、単純なあらすじのつもりだったからです。あらすじには幾つかの書き方があると思いますが、私はできるだけ内容にはつっこまず、公式情報よりちょっとチラ見せするくらいのつもりで書いています。自分の意図をいれる「要約」などとはやや区別しているので、上記五巻にあった直接的な「理由」説明を採用しました。

さて、「2」のこと。私の「読み不足」として投稿者さんがご指摘くださったことですが、私は自分の読みが誤っているとは思いません。

たとえば第一部で、皇太子として戦うことを「私欲を果たすための手段としか見て」いないという投稿者さんの解釈には、私は反対します。5巻P34-35あたりで言われているように、彼は「事後処理」をしていった。もし本当にただの手段なら、目的が達成された後のことは考える必要が無い。その他、オルバが「手段以上」に思い入れている部分は多々見受けられます。

そのことが全体の解釈にも関わってきて、私はオルバの悩みは王族と奴隷の身分差のようなものがそれほど重要なこととは読んでいません。もちろんそれを投稿者さんは「誤読」と言っておられるのですが、私は表面的なところをもう少し丁寧(かつ忠実に)読んだつもりです。

「もう誰の戦でもない。これは、ギルとしての――『自分』の戦だ」(9巻p.82)とオルバは言っています。ギルとしての『自分』とカッコが付いているのがポイントでしょう。「自分」とは誰なのか。ギルが自分なのか、オルバが自分なのか。作品に通底するのがその悩みです。事実、最初から「仮面」というのが、彼が「自分」をもてないことの象徴として、常にとり扱われてきました。(たとえば4巻末「少年はふたつの仮面を脱いだのだった」p.305 ※註は無粋かもしれませんが、ここでは「オルバ」も「ギル」も「仮面」として扱われている、というのが私の言いたいことです。仮面は本来一つですから、普通なら素顔−仮面という対比になるはずですが、そうなっていない。「彼は何者か」というのが、読者とオルバ自身に共有される問いであるはずです)

続く10巻の「いつからだ。そしていつまで、おまえは皇太子なのだ」(p.364)というパーシルの問いも、傍点が振ってあり、その答えを答えない(答えられない)という時点で、単に期間を問うているわけでないことは明白です。

この問いがオルバに対して持ったであろう意味をあえて言い直すなら、「おまえはいつから皇太子だったのだ? フェドムに影武者を言い渡された時からか? 皇太子が死んだ時からか? ビリーナを救った時からか? そもそも、お前は皇太子だったことがあるのか? そして、お前はやめたつもりかもしれないが、皇太子であったお前をやめることはできているのか? お前は、お前のかつての生き方を無かったことにできているのか?」みたいな感じでしょう。クドいですね。そりゃパーシルさんのような言い方のほうがカッコイイです。

で、このまま「3」の回答へ走りますが、私もオルバやキャラの心情に注目して読んでいるつもりです。

そもそもオルバは投稿者さんがおっしゃるような「王族に対する負の感情」とは少し違うものを持っていると、私は思います。単なる王族嫌いなら5巻でエスメナに呼ばれたときに拒絶反応を起こしても良いし、ロージィも別に王族だからと嫌ってはいません。むしろ、彼が嫌うのは殿を「誉ある任務」(5巻p.165)と言い切って死地へ向かうことや、「信念や武人としての誇り」(p.215)です。

これをオルバが毛嫌いするのは、作中描写では、かつて権力者によって酷い目にあったとか、王族が嫌いだからとかではなく、彼らのように何か信じるものがあって、常に確固たる「自分」を保っていられる人がまぶしく見えるからでしょう。それは、自分には無いものだと思っている。あるいは、自分とは相容れないものだと(オルバ自身は)思っているからです。

権力者への敵意は、むしろオーバリーへ直接向けられていて、その他の権力者には反意と同時に敬意のようなものも抱いています。それは、「徐々に変化した」という類のものではなく、最初からオルバの中にある。実際、その毛嫌いは憧れと裏表(ビリーナへの感情がそうであるように)となっています。

オルバの物語がビリーナに「自分」のことを語るという形に落ち着くのは、だから私の中では必然であると思う。アレは別に、王族もいいな、という単純な話だけではないはずです。彼自身の内面の成長というのなら、己は何ものかを探り当てた(あるいは、すぐ側にあった)ということではなかったか、と。

「いくらなんでも本編の描写と食い違い過ぎ」というご指摘だったので、ある程度具体的に(すぐ全部から引用は無理ですが、私なりにわかる範囲で)引用なども踏まえてお話をしてみましたが、いかがでしょうか。

私としてはそこまでおかしなことを書いたつもりは無く、私がこの作品を好きであるということにも疑いをもしもたれたのだとしたら、同じ作品を好きな者同士なのに、大変残念な次第です。

コメント欄には文字数の制限がございますので(これはいかんともしがたく、申し訳ありません)、ご自身のお考えを書ききれないこともあるかと思います。その時はコメントを複数なり、メールなり何なりでご意見お寄せいただければ幸いです。

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