よい子わるい子ふつうの子

18禁PCゲームをメインに、ラノベや漫画についてもダラダラ話を書きます。長文多いです。

2012/05/10(木) 22:04:29

日頃の言動からお気づきの方もおられるかと思いますが、私は麻雀が結構好きです。中学生くらいから始めて、高校を出た頃にはフリーへ通い、大学中も細々と続けてきました。もちろん脱衣麻雀は大好物です。いわゆる下手の横好きというやつで、そんなに強くはありません。関西だと割と勝てたのですが、関東だと防御力の低さが裏目って、とにかく勝てない日々が続きました。最近はちょっとマシになったけど、それでも別段上手いとは言えないでしょう。

ただ、好きは好きだったので麻雀に関する本だの漫画だのゲームだのは大量に味わってきました。というわけで、本日は何となくお薦めの麻雀漫画をピックアップしてみようと思います。一部を除いて、いまでも割と手に入りやすいものをチョイスしたつもり。本当なら昔近代麻雀で読み切りがあった、制服三姉妹が借金のカタで脱衣麻雀に呼び出される話とか(タイトル忘れてしまいました……)の話とかもしたかったのですが、タイトル忘れてるし誰得なのでこんかいはやんぴ。

なんだかんだで結構面白いのを紹介したつもりなので、麻雀漫画を読みたいという方の参考になれば幸い(有名すぎて逆にみんな知ってるかな……)。他にも面白いのあるぞ、という方はこっそり教えてくださると嬉しいです。ま、前置きはともかく、進めて参りましょうか。

◆片山 まさゆき『打姫オバカミーコ 』
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『牌賊オカルティ』、『ミリオンシャンテンさだめだ!!』など数々の名作を送り出す片山漫画の中でも、ひときわストーリー性が高いのがこれ。駆け出し女流プロ、丘葉 未唯子(おかば・みいこ)が、元風王位王者、波溜 晴(なみだめ・はる)に弟子入りし、競技麻雀でのしあがる様子を描いた作品です。片山氏といえばいわゆる「オカルト」打ちと「デジタル」打ちの両方にバランスよく目配りができる逸材。本作は牌効率や点数期待値のようなデジタルな側面からのアプローチをメインとして、初心者のための麻雀戦術指南書として十分すぎる内容なのですが、それでも最後は「自分が納得できる」打ち方とは何か、という命題におちつける辺りが片山氏らしく、おそらく多くの麻雀打ちが最後に抱く、「デジタルではわりきれない思い」を表現しきっています。脇役は相変わらず味があるし、ところどころに挿まれるギャグも面白く、15巻続いたのも納得の名作。最終巻末で、自身の代表作と言うだけのことはあります。


◆押川 雲太朗、荒 正義『反逆の麻雀 リスキーエッジ』

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押川氏の独特の雰囲気が炸裂しまくる本作。押川漫画の名作は多々あれど、私が推すのは断然これ。デジタルとは無縁の完全なオカルト(「運の流れ」主義)で、しかもかなりご都合主義が入っているのですが、主人公が無敵ではなくて勝ったり負けたり、騙したり騙されたりをくり返すので、非常に緊張感があります。100%純粋な精神論しか言っていないのに、ここまで麻雀を熱く、スリリングに魅せることができるというのは本当に凄い。手段としての麻雀ではなく、現実の全てを卓上のできごとに還元して表現するというのをやってのけた出色の漫画です。コンビニとかで売っている質の粗いコミックスのほうが手に入りやすいでしょうか。

◆大和田 秀樹『ムダヅモ無き改革』
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政治ネタ多数のパロ。痛烈に民主党を皮肉ってみたり、自民党を持ち上げてみたりと、いわゆる「ネトウヨ」的な配慮に充ち満ちた作品。最初はただ時事ネタにぶら下がった勢いだけかと思いましたが、それもここまで続けばある意味大した物。スタンスはそうとう偏っていますが、意外と的を射たことを言っていたりもするのであなどれません。まあそれでも、ギャグと割り切って楽しめる大人向け。内容がどうこうというよりは、話題書的なノリで読んでおくと話題を作りやすい本だと思います。一般人にもネタが通じやすいという意味では、麻雀漫画の入り口としては悪くないのでしょうか。問題は、たぶんこの漫画を読んでも別に麻雀をやりたくはならないところでしょうね……。

◆能條純一『哭きの竜』
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「あんた、背中が煤けてるぜ」。言わずと知れた劇画麻雀漫画の傑作。セリフ、カット、展開の全てがカッコイイ。この作品に何か言葉を重ねるのは無粋というものなので、まあ読んでみてくださいということでひとつご容赦下さい。

◆山根 和俊、 青山 広美『バード -最凶雀士VS天才魔術師』
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山根和俊さんと言えば、チャンピオンの『ギャンブルフィッシュ』や、昔ジャンプノベルで連載されていた『ジハード』の初期のイラストレーター。非常にエロい絵を描かれる方で、本作でも存分に腕を振るっておられます。ストーリーとしては、ラスベガスの超一流マジシャン、「バード」が日本の裏社会に跋扈するイカサマ雀士たちと戦うというもの。トリックの派手さや展開の面白さもさることながら、とにかくエロいのが良いです。特に1stシリーズの敵役・「蛇」は、勝負に負けた女の子を後ろから犯しながら入れ墨を彫ったり、立会人の女極道を休憩時間中にトイレで犯したりと、まさに犯りたい放題。何か麻雀と全然関係ない話で盛り上がって申し訳ありませんが、たぶん作品のコンセプト自体がそういう感じなので、かなり作品に寄りそった、まっとうな紹介をしていると思います(笑)。

◆小林 立『咲 -Saki-』
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アニメ化もされ、大人気。言わずと知れた萌え麻雀漫画の雄。さまざまな「能力」を持った女子高生雀士たちが、部活で戦うという話。確実にリンシャン牌でツモるとか、東場だけ異様に強いとか、気配を消して見えなくなるとか、とりあえずギャルゲーの脱衣麻雀キャラをそのまんま漫画にしてみました的なノリを更に進めて、少年漫画異能バトルのノリを麻雀に持ち込んだ感じです。まあそんなことはどうでもよくて、のどっ乳の乳袋とか、そういう方面でも盛り上がれるのが良いところ。なにげに河の捨て牌とか色々こだわりをもった描写がされていたそうですが、足とか乳に目がいって、言われるまで全く気づきませんでした。

◆福本 伸行『アカギ ―闇に降り立った天才』
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ざわ…ざわ…。麻雀は人生哲学。捨て牌から相手の人間性まで読み取ってしまうアカギは、学者に生まれていたらきっと出色のテキスト読みになっていたことでしょう。いつになったら鷲頭篇終わるのか……。

◆福本 伸行『天 ―天和通りの快男児』
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『アカギ』と同じ世界観で、『アカギ』の後の世界が描かれるのがこの『天』。進行が遅くてざわざわしがちな『アカギ』より、麻雀漫画としてはこちらのほうが面白いと思います。天才的な直観を持ったキャラが、鬼のようなヒキを見せて戦う、という意味では『アカギ』と共通していますが、そこに抗う凡人、ひろゆきの姿が光る。またこちらはメインに東西ヤクザによる団体戦の麻雀対決がもちこまれ、変則ルールではあるものの、それによってかえって、ランダムさの中に潜む戦略性のような、麻雀というゲームの本質的な面白さを際立たせています。特に銀次が絡む回が面白く、「3、7牌」をマークすることで麻雀がどれだけ有利になるのかや、「完全なガン牌」よりも不完全なガンのほうが見破りにくい、といった盲点ともいえる真理をズバッと突いてくるのが凄い。派手な運要素の影に隠れがちですが、地味に使える(かどうかはわからないけど、使うとかっこよくみえそうな)戦術も頻繁に出てきて、偏った参考書にはなります。符計算の重要性を、本作で覚えたという人も少なくないのでは?

◆星野 泰視、さい ふうめい『哲也 ―雀聖と呼ばれた男』
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少年マガジン誌で連載され、人気を博した作品。阿佐田哲也の小説をもとにした半フィクション伝記。戦後当時の様子がよく伝わってくるとともに、少年漫画独特のバトル的なノリもあって楽しめます。競技麻雀の顔色をうかがわなければならない近代麻雀系のコミックとは違い、割と堂々とイカサマを主人公たちが使いまくるのが特徴。作中、さまざまなイカサマ技が登場し、それがまた格好良くて、読者を魅了しました。この漫画の影響で、「燕返し」や「2の2天和」を練習した人も多かったはず。近代化・合理主義の波に呑まれて忘れ去られていく、昔気質な「博打打ち」たちの矜持を描いた名作。

◆嶺岸 信明、来賀 友志『天牌』
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麻雀漫画最高峰との呼び声も高い有名作品。ひょんなことから麻雀の道に踏み込んだ青年、沖本瞬(おきもと・しゅん)を中心に、麻雀に命を賭ける男たちの生き様を描いています。役満連発あたりまえなので闘牌などは全く参考になりませんが、麻雀を通した駆け引きの妙で白熱した勝負を魅せたり、「人事を尽くしてもどこかで運に頼らなければならない」という人生の真理を指運に託すなど、演出装置としての麻雀の使い方が抜群に巧い。

◆天獅子 悦也、安藤 満『むこうぶち』
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人の鬼と書いて、「傀」(カイ)。そう呼ばれている謎の男が主人公。バブルの時代、高レートのマンション麻雀を荒らしまくる、謎の男、傀。どんなときも冷静沈着な仮面を崩さず、誰が相手でも淡々と勝利を積み重ねます。描かれるのは、そんな傀に破れていく、欲望に狂った人間たち。「ご無礼」のひと言とともに、彼らを絶望のどん底にたたき落とすところで、毎回話は終了します。たとえるなら、『アウターゾーン』や『笑ゥせぇるすまん』の麻雀版。高レート麻雀という欲望のただ中に身を潜め、不敵に笑う鬼に食われる、哀れで滑稽な「獲物」たちの人間ドラマをお楽しみ下さい。

◆伊藤 誠『兎 野性の闘牌』
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『咲』のコンセプトを『咲』より前に、麻雀ファンむけにやっていたのが多分この作品。危険を察知して危険牌を切らずに打ち回す能力の持ち主、「兎」をはじめ、ドラが乗りまくる「ジャッカル」や、スピード感溢れる闘牌で相手を圧倒する「ヒョウ」など、独自のスタイルと麻雀観を持った個性的なメンバーが集まる代打ち集団「ZOO」の活躍を描いた話。レベルの高い絵と、渋い展開が人気を呼び、PSのゲームにもなりました。ラス親で和了したら「もってきたかな」。残り100点になったら、点棒くわえて「これが原点だ」などなど、名ぜりふも多数。最近は進み具合が遅い上に能力がインフレを起こしてちょっと残念なことになっていますが、それでも魅力的な作品であることは間違いありません。

◆谷口 亜夢『雀鬼サマへの道』
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ちょっと異色というか、雀鬼こと桜井章一に、作者である谷口氏が色々教わって、その内容をわかりやすく漫画にしたのが本書。恐らく文章にすると非常に長くてわかりにくいであろうことを、絵と適切なセリフ、コメントでとてもわかりやすくまとめてくれています。基本的な牌効率のような話からフリー雀荘へ行くときの注意点など、これから麻雀をしようという人、あるいは始めたばかりの初心者に向けた内容が多く、博打や暴力のニオイがしない、現代の競技麻雀に向けた良質な入門書。麻雀をやっていると必ず出てくる「雀鬼流」とは何か、コンセプトはどういうものかも、具体例を踏まえながら丁寧に解説してあって、「今更聞けないなー」という背景知識が色々分かったりします。雀鬼流は選ばない、という人でも、知識としては知っておいて損しない(少なからず使い手はいるので)でしょうから、そういう方にも。



という感じで紹介してみましたが、いかがでしょうか。『凍牌』や『キョウ』なんかも候補としてはあったのですが、色々考えてこんな感じにしてみました。どうして13本なのか、ということは勘の良い人ならご理解いただけると思いますので、説明はいたしません。是非、最後はご自分のベストな麻雀漫画を見つけてください。

それでは、本日はこの辺で。また明日。

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