よい子わるい子ふつうの子

18禁PCゲームをメインに、ラノベや漫画についてもダラダラ話を書きます。長文多いです。

2012/06/13(水) 23:11:56

こんなブログを書いていますが、わたくし、別に社会のことに興味がないワケではありません。ただ、あまり詳しく自分が知らないことでもあり、また世の多くのサイト主さんやブロガーの方がつっこんで述べられている以上には、積極的に色々調べようと言う気にも、恥ずかしながらならないので、なるべく言わないようにはしているのですが、教育やら福祉やら経済やら、まあ世の中で起こっているいろんなことを、スルーしても良いと開き直れるほど達観もしていない。内心はあれこれ愚痴や不満が渦巻いていたりします。

それでもこうしてブログに書くぶんには、政治や経済やらのムズカシイお話には我関せずでやってきたのですが、今回はなにぶん当事者というか、向こうからネタが飛び込んできたので、ちょっとくらい書いておこうかと。あ、この記事は素人が送られてきたパンフを見て抱いた感想であって、データに基づいた詳しい調査や事実の説明じゃないです。そのことだけ、あらかじめおことわりしておきます。間違っていたら是非色々教えてください。

というわけで、うちにも来ました。東京電力株式会社さまより、「電気料金値上げのお願い」。一応WEBにもまったく同じ内容のものが掲載されています。参照先は、こちら。一応全文を掲載しておきます。
日頃より東京電力の電気をお使いいただき、誠にありがとうございます。

弊社原子力発電所の事故から一年以上経過しておりますが、今なお、お客さま、地域の皆さま、そして広く社会の皆さまに、大変なご迷惑とご心配をおかけしております。改めて心よりお詫び申し上げます。

弊社は、「事故により被害にあわれた方々への賠償」、「福島第一原子力発電所の安定状態の維持と廃止措置に向けた取り組み」、「電気の安定供給の確保」などの重要課題に全社一丸となって取り組むとともに、徹底した経営合理化を進めております。

こうした状況の中、火力発電の燃料費等の大幅な増加により、この度やむを得ず、電気料金の値上げをお願いさせていただきたいと考えております。

弊社は、皆さまに多大なご迷惑とご負担をおかけしていることを常に自覚し、さらなる経営合理化を徹底してまいります。

今後も、電気の安定供給に全力で努めてまいりますので、誠に申し訳ございませんが、何卒ご理解を賜りますようお願い申し上げます。

謝罪に重複した表現を使わないあたり、考えられた丁寧な文章。で、値上げ費用の内訳をみると、燃料費等々について詳しい解説が載っていました。しかし、何のために載ってるグラフだかよくわからん。・゚・(ノД`)・゚・。……。こういうの、データだけでなくきちんと説明の文章も付けてくれないんでしょうか。みんながみんな、読み取れるワケではないと思うのです。というわけで、電卓をもってきて数字を計算してみました。

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全体に占める燃料費等の比率。

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火力発電の比率の高まりに伴う燃料費増加のデータ。

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原子力発電の停止に伴う火力発電の占める割合の増加。

まず最初の円グラフ。書かれてある数値を計算すると、22〜24年の平均燃料費は、5兆7231億の43%なので、だいたい2兆4600億。購入電力費とあわせると、約3兆3000億円になってます。で、これは22年度と比べ約1兆1000億円増えているということを示しているのが次の棒グラフ。最後の棒グラフは、そうした燃料費増加の中で原子力発電が20%減少火力発電の比率が19%高まったというデータのようです。なるほどなるほど。

燃料費と火力発電の割合増加の相関関係がどのくらいなのか、はっきりとはわからないのですが(つまり実は新たに加わった「新エネ1%」がバカ高い可能性もある)、まあ費用が増えていることは間違いない。原子力の負担が減った、火力発電が増えた、そしてだいたい1兆ほど出費が増えた、ということで良いのでしょう。

で、これに対して「経営合理化」の成果はいかほどかと見てみますと、「10年間で3兆3650億円」。これも判りにくい書き方するなあ、と思ったけど、単に大きい数字を書きたかったわけではなく、10年単位で計画を色々しているということなのでしょうか。ともあれ1年平均にすると、およそ3360億円。増える額の1/3ということになるわけですね。

これは果たして多いのか少ないのか……。まあそれなりに多いのかなあ? 年間3000億円オーバーの支出削減というのは、結構頑張ってる気がします。そして、これでも半分以上の赤字が埋まらないわけで、電力値上げに踏み切ります、というのは、なるほどデータだけ見ている分にはそれもやむなしという気がしてくる。

実際、このデータを見て、先日話題になった「東電冬のボーナス問題」の見方がちょっと変わりました。賞与147億円ぶんを東電が人件費として計上した、という話でしたが、これだけ盛大に赤字がでていたら、150億程度なんぞ焼け石に水。むしろその賞与によって東電社員の皆さんが気持ちよく働いて、「電力の安定供給」ができるなら仕方ない――そんな風な考え方もできるのかもしれません。

ただ、ぶっちゃけて感情問題ですが、それは当人である東電さんが言ったら台無しという。ボーナスは払います、と言っておいて「徹底した経営合理化」だの、「誠に申し訳ございません」もクソもない。そんな風に思う人が多いのが実状でしょう。微々たる額であっても切りつめる姿勢をみせてこそ、「誠」という気がする。

それでも消費税と一緒で、値上げは仕方ない。納得はしないけど、理解はしよう、という気にはなる。でもボーナスは、直接消費者に関係ない分野の話。社員の士気のためにどうしても、というのなら払っても良いと個人的には思うものの、自分たちで言い出されたらやっぱ「ないわー」ってなる。そして、そんな風に思われながら働いて社員の方の士気も上がるのかという問題が。……会社は俺たちを守ってくれる! とかで、あがっちゃうのかな。

こういうのはもはや、多分に感情的な要素を含んだ問題となっていますから、面従腹背というか、表向きは綺麗な言葉を並べて、裏では「まあいいか」的なゆるい姿勢をとっているというのは大変イメージが悪い。少なくとも、外で見ている人間が「いや、そこまでやらなくても……」と思えるくらい徹底してやってこそ、「禊ぎ」の意味があるのではないでしょうか。

実質的な問題としては150億のボーナスなんて大したこと無い。たとえそう考えていたとしても、それが態度に出ちゃうようじゃダメで、むしろ大したこと無いからこそ敢えてそれを切ったことをアピールすれば、心証もよかったんじゃないかなあ。その辺は本当に下手を打ち続けていると思います。ずっと大名商売していたから、その辺の感覚が狂っているのでしょうか。社員の方でローンとか大変だというのはわからんでもないのですが、それこそ、渦中の東京電力が言ったら身も蓋も無いのでありまして……。

ともあれ、なんだかんだ言ってやっぱり、「値上げウゼー」と思ってしまうのでした。そんだけ。

ちなみに値上げはまだ「申請」の段階。このあと、経済産業大臣の受理を受け手審査。審査後、公聴会で一般からの意見陳述。そのあと、関係閣僚会議を挿んで二度目の審査を行い、許可が下りたら値上げを実施、とパンフの説明ではなっています。ただ、データを見る限りある程度は値上げせざるを得ない気がするので、その辺の議論は感情的にならずに推移を見守りたいと思います。

では、また明日。

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