よい子わるい子ふつうの子

18禁PCゲームをメインに、ラノベや漫画についてもダラダラ話を書きます。長文多いです。

2012/07/04(水) 15:51:44

(※今回の記事は未成年者には不適切と思われる卑猥な内容が含まれます。18歳未満の方とアグネスの方は、ブラウザの「戻る」ボタンか、こちらをクリックして、閲覧を控えるようお願い致します)

私が思春期だったころ、エロ小説といえばナポレオン文庫でした。

ナポレオン文庫というのは、今の若い人にはわからないかも知れませんね。フランス書院から発売されていたジュブナイル・ポルノ小説レーベルで、細かいことを抜きにすれば、一応美少女文庫の前身と言って良いと思います。

私が中学・高校生の頃はこの小説が大流行していまして、女子や先生に見つからないよう、皆で回し読み。持ち物検査なんかもあったので、弁当箱の中に隠したり、岩波文庫のカバーをかけたり(カントの『永遠平和のために』とか、カバーにするだけのために買いました。薄くて安かったから)、色々な創意工夫によってナポレオン文庫は学年の男子の財産として扱われていたのです。世界史でフランス革命の話になると、みんなして股間を押さえたものでした

それはともかく。

最近のジュブナイル系エロ小説(※以下、単に「エロ小説」と呼びます。官能小説はさまざまなバリエーションがあるので慣例に従って「エロライトノベル」と呼んだほうがいいのかもしれませんが、ラノベという枠で良いのかも良くわからないので、便宜的に官能小説全般と分ける形で、エロ小説と呼ぶ、ということにさせてください)を読んでいると、なんか昔とはちょっと変わったかなと漠然と思いまして、昔の小説を持ち出してみました。といっても大部分は独り暮らしの際に実家においてきたので、たまたま持っていたお気に入りの何冊かを見てみたのですが、たとえばこんな感じ。
「いやっ、もっと、もっと!……」
 あまりのもどかしさに、景子はヒップをブルブルと震わせながら、腰を押しつけてくる。自分が何をやっているのか自覚しているらしく、景子は首を弱々しく振り、羞恥の色香を漂わせつつ、剛直の太竿を秘花に押しこもうとする。
「おっとっと! そんなに押しこんだら、君のワレメが裂けちゃうよ」
 冗談まじりの言葉で恋人をからかいながら、柴田も少し腰を引いた。せっかく半分ぐらいまで入っていた肉棒が、濡れた秘唇からツルッと抜けだす。
「いや、ダメなの! もっと、お願いィ……(はぁと)」
「そうかい? じゃあ、遠慮なくイクよ!」
 クネクネと淫靡に腰を振り、甘えながら身体を押しさげてくる景子を、野太い剛棒で下から突きあげる。今度は手加減せずに、一気にズズンッと押しあげた。
「あっ、イイ、イイの……。スゴクイイィ……(はぁと)」
 熱く燃える肉棒を奥までクレヴァスに押しこむと、景子は細い裸体をピクピクと痙攣させながら、無我夢中で叫んだ。柴田が初めて聞く、大胆な淫声だ。
 肉棒の激しいピストン運動がはじまると、甘い声はさらに大きくなった。景子は美貌に汗をにじませて、男のエネルギーを全身で受けとめている。
(葉影立直『TOKYO機動ポリス 美少女隊員、出動せよ!』ナポレオン文庫、1994年)

君のワレメが裂けちゃうよ(笑)。

持っていた中で一番古かったのがこれ、94年の『TOKYO機動ポリス』。18年前ですか……。若かったあの頃。「太竿」「肉棒」「剛棒」「秘花」「秘唇」「クレヴァス」「ワレメ」と局部には多様な表現を使っているのに、動作はほぼ「押しこむ」一択なのが何とも極端ですね。こういうのを読んで育ったせいで私は語彙が偏ったんでしょうか。

で、ぱっと見気づくのはまあ、絵が違う(笑)。絵柄はやっぱり流行もあるのでしょう、今と全然違います。ただ、もっと内容的というか、文章のレベルで違ってるところがあるような気がする。

試みにもう一冊、今度はちょっと凌辱よりのを開いてみました。翌年に出ていた、『スズランの騎士』です。
「あああ……ッ、みッ、み……ッ、見ないで……ッ。見ないでェェ……ッ!」
 シルヴィアは哭いた。
「ぐふふっ、それは、見ているだけではなくさわってくれ、という暗喩なのかな?」
「あああ……ッ、そッ、そんな……ッ」
 羞恥と涙に喉を詰まらせるシルヴィアの乳房を、血のつながった叔父が両方の手で包みこむようにつかむ。
「ううううう……ッッ!」
 首輪の嵌められた白い喉頸をのけぞらせて抗う王女の乳房を、その重みを確かめながらジェラードが揉みこむ。
「ううッ、やめて……ッ! やめてェェ……ッ!」
 叔父上……のひと言をすんでのところで呑みこむシルヴィアの象牙の頬に、ジェラードはその分厚い唇を寄せた。
「ふッふッふッ。そなたのおっぱいは揉み心地が抜群じゃのう。柔らかく豊かで。ふふふふッ。しっとりとした肌が手のひらに吸いついてくるようじゃわい」
「あううッ、やめてッ! やめてッ! もう、やめてェェ……ッ!」
 いつの間にか、シルヴィアは女言葉になっていた。
(龍門主樹『スズランの騎士』ナポレオン文庫、1995年)

ふむ。なんとなく見えてきました。この当時は「おごおおほほほおお〜〜〜〜ッッッ!!」とか、「あヒイッ! ぐひいッ!」とかのような叫び声の描写がメインですが、基本的に女の子は叫ぶだけなんですね。別の言い方をすれば、地の文が多い。効果音が挿まれたり、フォントが大きくなったりという工夫は既にこの頃からあったようですが、女の子がやたらと卑語を口にしたり、あるいは自分の置かれている状況をセリフで喋ったりはしない

最近のエロ小説と比べると、その差ははっきりすると思います。たとえば、ナポレオン文庫の後継、美少女文庫から比較的最近発売された『もっとさいみん!!!』はこんな感じ。
「おおお、ぉああああ!」
 もう何順目なのか、誰に、どの膣に肉棒を突きこんでいるのかもわからない。
 そしてとうとう、
「ひゃん! ひゃぅ! ま、またイク! イッちゃう! 修人のち×ぽで、みつる、イッちゃうぅぅぅ!」
「ぁあ、ぁああああっ! 絢華、落ちてしまいますわ! 生徒会長なのに、絢華、こんなに何度も落ちて……!」
「わ、吾をどうするつもりなのか。修人、そなた、吾をどこまで苛んで……クッ! もう止めることなどできぬ、何度でも散って……ヒォ、ホォオ! 散っちゃうぅぅうッ!」
「やん! やぁ、んっ! 数えきれないほど来る! 来ちゃってるぅぅ! おちん×ん! 大好き、修人くんのおちん×んっ! 茜、来ちゃうぅぅ!」
「もう、もう! 好きにしたらいいのよ。高山くんのペニスがわたしの膣内でこんなに暴れてるの、止めることなんか、がまんなんてできるわけないのだから! 何度でも、わたしを、貴由を、イカせればいいのだわ! ええ、そうよ。また、また達して……しまうんだからっ!」
「先輩、先輩、先輩のおちん×んさん、すごいです。多恵、変になってしまいます、おかしくなってしまいますぅぅぅ! きゃひっ! おちん×んさん、また多恵を飛ばせるのぉ、ま、また……飛んじゃうぅぅぅ!」
 次々に修人の耳を襲うなまめかしい嬌声。
 肉棒を包みこむ膣洞のあたたかさ、濡れてとろけた繊細な膣襞のやわらかさ。
(もう誰だって、誰もがみんな、俺の……!)
 そのとき突きこんでいたのが誰の膣洞なのかもわからない。けれどそれでいい。かまわない。
 ジュブ、ドチュ……ズドッ、チュン! 最後の最後、突き刺さった膣奥深く、修人の肉棒が弾ける。
「ぅぁぁあお! で、出る……!」
 瞬間、最大に強ばり、膨張しきった肉棒が爆発する。
(巽飛呂彦『もっとさいみん!!! 』美少女文庫、2012年)
WEB公開されている本文からの抜粋です。

「高山くんのペニスがわたしの膣内でこんなに暴れてるの、止めることなんか、がまんなんてできるわけないのだから!」とかまあ、凄い説明ゼリフといえば説明ゼリフですが、こういう「自分の恥ずかしい状況を声に出す」というのが一種の黄金パターンになっている感じはあります。

では、違うレーベルではどうでしょうか。

現在、美少女文庫の対抗馬として頑張っているKTC(キルタイムコミュニケーション)さんのエロ小説レーベル、二次元ドリームノベルズ(文庫)。ノベルズが凌辱より、文庫が萌えエロという分類で現在は文庫に中心を移しつつありますが、もともとは「健全な鬼畜青少年を育てる」というコンセプトでノベルズのほうから始まりました。レーベル創設当初、1999年の作品を持っていたので、ちょっと引用してみます。ちなみに、引用箇所は厳選した結果、両性具有の桜狩くんが処女膜を破られるシーンに決定しました。お楽しみ下さい。

 胡座をかいた白人男の上で、桜狩は苦鳴をあげてのけ反る。
 観客席のほうを向かされ、細い両脚を広げられた両性具有の少年の女性器は、巨根に貫かれ、痛々しく破瓜の鮮血を吹き出した。
「や……やめて、痛い、痛いぃいいっ!」
 叫ぶ桜狩に構わず、仮面のような笑顔を顔にはりつかせた白人男は、少年の細い腰を両手で掴むと、無造作に上下に揺すりはじめた。
「あぐっ、ひぐううっ、うああああああっ、あああっ」
 まるで壊れた人形のように、少年は抵抗も出来ずに白人男の上で踊る。
「痛い……痛いいいっ!」
 曳き殺される牛のような声をあげて、白人男がひときわおおきく桜狩の身体の奥へ腰を打ち込んだ。
「んああああっ、熱い、熱いいい゛い゛っ!」
 初めて受け入れたザーメンに子宮をやかれる桜狩の股間で、本人の意志とは無関係に、屹立したペニスがぴるぴると精子を放つ。
 煮えたぎるような灼熱の液体は、舞台を飛び越えて観客席へと飛び、間にある特殊硝子の上にぴちゃぴちゃと当たって、白い華を咲かせた。
(由麻角高介『蒼の堕天使』二次元ドリームノベルズ、1999年)

やっぱりこちらでも、ヤられキャラは絶叫が中心。状況説明や感情説明は地の文に譲っています。というか、あんまりキャラに喋らせません。これが比較的最近のになると、こんな感じ。
「小生意気な女将軍サマの肌が吸いついてくるのがたまらなく愉しいぜ。マ○コの肉なんざ、売女みてぇにトロトロしてるんだろうな」
 卑語まじりの侮辱に、リューネリアの柳眉が悔しげに寄せられる。彼らの手がもっとも秘されるべき部位に触れるまで、いささかの猶予もない。
 覚悟を決めなければならない。これから下賤の者に穢され、苦と悦を押しつけられるだろう。死んだほうがマシだと思うかもしれない。
(そ、それでも、誇りだけは……! 弱音を吐くより、ひたすら強気に……!)
 腹を据えたつもりでも、呼吸は乱れっぱなしで、歯はカチカチと鳴る。
「か、身体は好きにしろ……! だが、心は折れぬ……!」
 無様な怯えが、覚悟の言葉を震わせた。
「ああ、そうかよ。好きにするよ」
 強気な言葉と正反対にピクンピクンと律動する下半身に、男たちは奮い立った。
 後ろの平民の親指が、よれて細まったショーツに接触する。そこはちょうど、ぷっくり膨らんで粘膜を守護する大陰唇だ。金色の恥毛が丁寧に生えそろっており、男の指を優しく撫でる。
 そして――クチュリ、と粘膜溝に両親指を突き立てられた。
「んあぅッ! ぃいいぃいぁああぁ……ッ」
(葉原鉄『姫将軍リューネリア紅蓮の淫城』二次元ドリームノベルズ、2009年)
WEB公開されている本文からの抜粋です。

(……一生、このまま……おっぱいが止まらないのではないだろうか……?)
そんな不安が脳裏をよぎるも、射乳快楽は理性のなにもかもを吹き飛ばしてしまう。
男の射精とは、このようなものなのだろうか。
(こんな、こんなっ……! 忘れられなくなる、からだが、覚えてしまうっ……! こんなきもちいいの覚えたらっ……戻れなくなるっ……!)
クラゲは興奮したように触手を踊らせている。美貌を蕩かす雪花のおっぱいを、包み込んだ触手口でこねてひっぱり乳を搾り出す。弄られ続ける乳頭が充血して、ひりひりと痛んで、それに雪花が呻くのだけど、人知を解しない異形の攻めはどこまでも呵責ない。
ちゅるるゅ、ちゅぅぅぅう〜〜〜っ! ずっぶぶっ! ぐずぼ、どごっ! 
「はひゃああっ――っ! す、吸いながら、吸いながらっ……膣内、叩くなっ! 赤ちゃんの大事なところっ! 全部壊れるぅぅ! くぁあ〜〜〜っっ!」
ひたすらデカ乳を弄られ搾乳されながら、ごぬりゅごぬりゅと子宮内部をくつろげられる。下腹は異物のカタチに膨らんで、それは右へ左へ揺れ動いていた。
(夜士郎『くノ一VSエイリアン 淫欲忍法帖』二次元ドリームノベルズ、2012年)
WEB公開されている本文からの抜粋です。

ランダムに2作品から引用してみました。ハッキリとは言えませんが、まず心理を( )で喋ることが多くなっていると思います。これは過去のエロ小説にも既にあった技法ですが、明らかに最近のものほど多くなっている。また、自分の状況や感情を口で説明することが、やはり増えています。エロシーンに突入したら、ヒロインはアンアンあえぎ声を上げているだけで良かった時代は終わった、ということなのかもしれません。彼女たちも仕事が増えてなかなか大変です。

試みにもう一つのレーベルである「二次元ドリーム文庫」から、人気作家竹内けん氏の「ハーレム」シリーズを参照してみました。
「お嬢様ぁぁぁぁぁぁぁ!!!」
雄叫びとともにオフィーリアの見つめる逸物の先端の穴が大きく開き、白い液体が噴き出す。
ドビュドビュドビュドビュ───ッ!!!
「あああぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」
忠実なる執事の逸物から噴き出した液体は、オフィーリアの賢しげな顔はもちろん、豊かな黒髪、首筋、鎖骨、胸。さらには腹部から股間へと滴って、黒い陰毛まで白くまだらにした。
「はぁ、はぁ、はぁ……」
牡の原液を全身に浴びて、オフィーリアは胸を激しく上下させながら喘いでいたが、やがて落ちついた。
ターニャの腕の中から身を起こすと、自らの胸にかかった粘液を掬い上げる。
「おしっこ、じゃないわよね」
「はい」
すっかり萎んだ逸物を手に、セドリックは神妙な顔で頷いた。
「そう、これが精液」
興味深そうに親指と人差し指の間でヌチャヌチャと遊んでいたオフィーリアは、その指先を軽く肉感的な唇に含んだ。
「お・い・し・い♪」
「恐れ入ります」
(竹内けん『ハーレムサーヴァント』二次元ドリーム文庫、2012年)
WEB公開されている本文からの抜粋です。

ドビュドビュドビュドビュ───ッ!!!
 恐れ入ります!!!

……表現については、なんか良くわかりませんでした。抜粋箇所が丁度エロ終了時なのが良くないんですが、こういうピロートーク? でエロの延長戦やるのも最近の傾向という感があります。あと、本番中の会話が叫ぶだけということはやっぱりない。このシリーズも、「ああ、気持ちいい♪ ハヤテくんに責められていると思うと、身も心も蕩けちゃう♪」(『ハーレムテンプテーション』)とか、情熱的な発言が結構使われる方です。

一方でたとえば、エロゲーでは最近『つよきす 3学期』で評判になったさかき傘氏。氏の小説はどっちかというと、セリフは短めで地の文での説明が多め。状況描写でヌかせるタイプ。

  ――じゅるぼぶぶぶっ、じゅぽっ、じゅぶぷっ。
「おお、まだ出てくるぞ」
「魔女め、どれだけの魔物を飼っておったのだ」
  とくに大きい玉が飛び出た瞬間、腸鳴りに負けて吹き出すアメーバの量が増している。
(ぉ……ぉぅぅん……出てる。すごい、すごいわぁ……(はぁと))
  アナル陵辱の悦びに浸る少女には、排泄そのものが被虐の恍惚に繋がっていた。先ほどは繊毛にかき出され数滴ずつこぼれただけ。それだけでも身体が蕩けそうに感じた爽やかな気分。その数倍の境地が、すぐそこまで迫っている。
  ひと舐め味わってしまった悦楽は、期待感という猛毒になりユリーシャの全身に、細胞一つ一つに忍び込んでいた。いけない、いけない、心でどれだけたしなめても、身体が言うことを聞かない。腸壁がそれを求めてしまう。
「さあ……ユリーシャ。あとは全部引き抜きますわよ」
  グストーや検事、ひいては他の観衆らを代表して、エリザが改めて丸いヒップに手を置いた。残りの淫具は十センチ程度。先が直腸まできているため、一気に……、
「……だ……め。〜〜〜ぁ……っ!」
  ――じゅぽぶぷぷぷぷぷぷ……っ!
「ひは……(はぁと)」
  まん丸く見開いた紫瞳から羞恥の涙が粒となって舞う。桜色に火照った哀れな小尻の谷間から、計五つの大小ボールが飛び出した。
(さかき傘『ワルプルギスの淫夢』二次元ドリームノベルズ、2009年)
WEB公開されている本文からの抜粋です。

ただそうはいっても、さかき傘さんの小説は古くさくはない。「今っぽい」感じがする。言葉遣いや叫び方の違いもありますが、形式としては明らかに卑語の割合が多くなり、叫び声も大げさに、派手になっている傾向はある。WEBで引用してある範囲に限らず全体をみれば、結構はっきりとわかります。

あと、難解な表現はだいぶ減りました。語彙も単純になっている。この辺は編集方針で何かあるのかもしれません。

本当は過去のエロ小説全部引っ張り出して検証できれば良いのですが、実家に行かないと昔のが無いうえに、実家に戻ってまでやる作業かというと微妙。何の違いも見つからない可能性ありますし……。コンパクトにいくなら、昔から書いておられる作家さんに絞って表現の変遷を追いかけたりしてみるのも面白いでしょうか。

最後に、私が「今っぽい」と思うエロ小説の代表格を紹介して終わることにします。
「嫌なの? ほんと嫌なんだね、生徒会長! はあっ、ボクに犯されてっんくう!」
「いやに決まっれ、えぇあは! ぃまって、んはっくふぅあ! もっも、もお!」
  初心な少年は、締めつけの苛烈な肉穴に夢中だ。しとどに濡れたレオタードのウエストを引っ掴んで、冷酷に笑う。
「嬉しいよ! ボクね、はあっ、ずっと生徒会長とセックス……じゃ、なくって、はあっふ、レイプ! 嫌がる生徒会長を、レイプしたくって! はあはあ!」
  レイプ願望を実現しながら、強調する。
「それからっ孕ませ! もぉすぐボクの精子で、生徒会長が妊娠しちゃうの!」
「だっ出さないで! おっおお、お願いだから、ひはあっ、そ、そとに!」
  鳳蝶の生殖器官は子宮をやや降下させ、抜き挿しのペニスと効率的にぶつかった。妊娠を意識するほど膣の、奥のほうがよく締まり、腫れた亀頭を磨いてしまう。
  圧力に比例して強く擦れ、悦痺れを性感帯にばらまく。
  ぢゅぱんっぱんぱんぱん! ぱんぱんぱんぱん!
「あひぁらぁあ? あっあぁ、イク、イっイっひゃう、いいいっイク!」
  秒読みの段階に入り、今更引き返せない官能のスロープに、腰から下を放り出す。全身の神経が過敏になって、肉豆の疼きに導かれ、粘膜と汁の混ざる悦楽に溺れた。
  本心にないアヘ顔を曝け出し、鳳蝶は瞳を蕩けさせてしまう。
「いっイクから! イクはら抜い、あぐっ抜いれそれっ、オマ○コのチンポだひて!」
  舌で唇を滅茶苦茶に舐め、腰も駆使して悦がり狂う。ヘアスタイルを台なしに床で引きずりつつ、「まんぐり蟹挟み」の高度を上げ、汗だくの少年にすがる。
「だいじょーぶだよ、はあっ! いつもみたいに、ここ、こっそり! 今日はオマ○コに隠れて出すから、誰にもばれな、っはあはあはあ!」
「ちが、んくふあ! そぉいう意味じゃ、やっやあっあ、あはちゃんできひゃう!」
(神楽陽子『生徒会長黒泉院鳳蝶の屈辱』二次元ドリームノベルズ、2009年)
WEB公開されている本文からの抜粋です。


さすが、僕たちの神楽陽子先生。 あたまがおかしい 素敵な文章を書かれます。二次元ドリーム系では、水坂早希氏、斐芝嘉和氏、神楽陽子氏の3人が私は特に好きなのですが、この神楽氏の半端無さは異常。『私立探偵 高須賀エリカの事件簿』の時の、心底やる気のない(かつユーザーへの哀情に溢れた)あとがきなどをはじめとする作品へのスタンスには敬意すら覚える。是非今後も頑張って頂きたいなあ。

というわけであんまり結論らしい結論にはならなかったのですが、あえぎ声や心情描写の面で、昔と今は少し違ってきているように思います。それがいつ頃から始まったのかとか、何がきっかけだったのかとか、そういうところまではサッパリ。やっぱりこういう実証的(笑)な分析には資料が欠かせませんね……。きちんとした研究がまたれるところです(真顔で)。

いやまあ、実際問題恣意的に抜粋すれば結構上のようなこと(あえぎ方の違いとか、描写の違いとか)は言えたのですが、その比較は無意味だろうと。似たようなシチュエーションとか、似たようなヒロイン像とかできちんと腑分けしてやらないと、あんまりまともな話にはできないですよね。相も変らぬ印象論どまり(泣)。ただ、今も昔も「私が結構気に入った小説」という共通項はあります。ということは、単に私の趣味の変遷になってるのかもしれません。なんてこった。

……しかし真っ昼間からエロ小説の抜粋とか私は何をやっているのでしょう。正気にかえると、たいがいひどいです。まあ、今度は適当にお薦めの二次元ドリーム系触手ノベルでも紹介する記事にしますか(懲りない)。それでは本日はこで。また明日、お会いしましょう。

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