よい子わるい子ふつうの子

18禁PCゲームをメインに、ラノベや漫画についてもダラダラ話を書きます。長文多いです。

2012/09/21(金) 03:12:27

vermilion
タイトル:『Vermilion -Bind of Blood-』(light/2011年5月27日)
原画:泉まひる、さるか
シナリオ:昏式龍也、高濱亮
公式:Vermilion OHP
批評空間レビュー投稿:済 → ネタバレ無し
定価:8800円
評価:A(A〜E)

※具体的な内容に踏み込んだ長文感想(内容紹介)は、批評空間さまにて投稿しております。ご関心あれば上記リンクよりご覧下さい。

▼評価について
ハードボイルド・異能バトル系・吸血鬼もの・泉まひるさん原画・CV:青山ゆかりさんと、個人的な趣味だけでガンガン点数が上がっていく作品でしたが、内容も十分魅力的。専門用語というかこの物語独特の表記が多すぎて(たとえば「鎖輪」でディアスポラ とか)テキストが少々読みづらいのが難点ですが、この辺は慣れでしょうか。用法自体はかなり安定しているので慣れてしまえばすぐストレスは感じなくなると思います。バトルもの、サスペンス、ハードボイルド、ラブロマンスといろんな要素をぶち込んで、破綻させずに一つの作品にまとめた手腕はお見事。『神咒神威神楽』のせいで話題になることが少なかったですが、似ているようでだいぶタイプが異なります。こちらのほうがだいぶエンタメ寄り。私は作風やキャラクターの面でこちらのほうが少しだけ好み。

余談ですが、作品紹介はOHPよりげっちゅ屋さんなどのほうがわかりやすいと思います。OHPのはFLASHムービーでの内容紹介なのでちょっと見づらい。文体を体験するのには適しているかなあ。

▼雑感
なんでアンヌこんな人気無いんですか?

という疑問を胸に書き殴ったのが今回の感想。いや、5位(ただしくは6位)にすら入ってないって……。最後の声の演技とか凄かったと思うのに。あれも春乃伊吹さんだったんでしょうか。ファンなら必聴ですぞ。

んで投票、ルーシーにまで負けたとなると、もはや乳しか理由が思いつかないわけで。やっぱり乳すかね。ナイチチ族のアリヤが1位ですけど、彼女の場合は教会の組織票が入ったであろうことは想像に難くない。バックの無い中流家庭ポートマン家では敵うはずもなかった。フォギィボトムの海は、悲しい色やね……。

バイロン卿曰く「おまえたちは、やはり敗北主義者だ。諦めが早すぎて悲壮感というものに乏しい」。ついでに胸のボリュームにも乏しいとでも言わんばかり。あなたの心にノスフェラトゥ! ちなみにニナの能力「死王血鎖(ノスフェラトゥ)」の元ネタはたぶん、ドイツのドラキュラ映画「吸血鬼ノスフェラトゥ」だと思います。段々訳がわからない話になってきました。

実は去年、別のところで少し『Vermilion』に触れながら感想文みたいなのを書いまして。今回はそれをもとにしつつ方向性をぐるっと変える感じを意識しました。前回は未遂に終わったけどアンヌちゃんへの愛をぶつけるぞ、と。

書き上げた旨を呟いたところエゴサーチに引っかかったのか、アンヌシナリオを担当された昏式龍也さんが読んでくださったようで、感想に対する感想を賜りました。ありがとうございます。

作家さんにコメント頂いたのを嬉しそうに貼り付けていると、お前は言行不一致じゃないかと白い目でみられそうですね……。作家論はとらないんじゃなかったのか、と。

いやまあ、何度かこのブログで申し述べている通り、私は基本的に作家の方がどういう意図で書いたかということを感想の段階では関係なく考えています。今回上のツイートを貼ったのは別に、答え合わせがしたかったとかそういうつもりは全く無し。もとより私の意図は「こう読める」、「こう読んだ」と言うだけで、作家さんの意図を探ろうとは余りしていないのですから。(何を偉そうに、といわれるかもしれませんが)自分の感想が運良く作家さんに受けいれて頂けても、残念ながら拒絶されたとしても、必要以上には気にしない。

無論、私の読みが作家さんのそれに勝るなどと自惚れてはいません。さすがに作家さんに失礼というもの。しかしだからといって、無条件で私が間違っていて作家さんが正解、という話にもしたくはない。正誤ではなく、どちらもイーブンに読みの可能性としてあってほしい。

そもそも今回のはわりとベタ褒め気味の感想だったので、「全然ピント外れてるよ頭悪いな」みたいなコメントする方は余りおられないでしょうしね。『Zero Infinity』の発売も迫っているのでCMを兼ねたリップサービス的なところもあるのではないか、などということも当然考えます。

ただ同時に私は、作家さんも作品に対する読者の一人であるというスタンスですから、私の感想がアンヌルートを上手くすくいだしている、といってくれる方がいらっしゃるとやはり張り合いがある。だから、そういう意見を頂けたという紹介のつもりでした。つまり、アンヌちゃんprprという話! ……今度は私の書いたものに込めた意図が簡単に読み手の方に伝わるとは考えない、というようなヤヤコシイ連鎖が起こるのかもしれませんが、ひとまずそれは措きましょう。

ちょっと楽屋裏的な話をすると、今回は久々の旧作レビューでちょっと方針を変えています。いままでは旧作はネタバレ上等で全体の話をしていたのを、ネタバレ無しに。紹介のほうもそこそこに止め、一番感銘をうけたヒロイン一人の内容に絞りました。また、できるだけ作中の文章や台詞を引用してプレイ済みの人が思いだしやすい書き方にしようとしていたのを、極力引用しない方針に。アンヌルートは非常に台詞でのネタバレ率が高いので入れられなかったというのもありますが、これまでは「ほら、私の言ってることって作中のここの解釈なんですよ。どうでしょう」と訊ねるつもりで書いていたのがしつこくなりがちだったので、やめてみたということです。

かわりに、もう思い切って自分はこう読みました、と言い切るようにした。これまでも何度かそういう感想を書きましたが、そのほうがスッキリするし自分の読み込み(あんまりキッチリした根拠は無いけど言っておきたいところ)を出しやすいかな。

私がアンヌから受け取った感動を何とか形にしたい。だから自分の思ったことを書きたい、というのと、それでも感想である以上誰かに読まれることを意識すべきだ、という二つの要素の葛藤があったわけですが、今回は後者を「ネタバレ無し」にするという形式に押しこむことでクリアーすることを狙ってみました。うまくいったかどうかはわかりませんが。

ケイトとの関係とか削った部分はあるにせよ、曲がりなりに言いたいことをある程度遺漏無く言えたかなとは思っています。そういう色々考えてちょっと達成感あった感想にコメントが貰えたというのが、一番嬉しいことだったかもしれません。相手が作家さんであろうがなかろうが無関係に、コメント頂けるというのはありがたいし、自分がやろうとした部分を拾ってくださっていたら尚更。

なんか随分話が斜めにずれてしまったので戻しましょう。昏式龍也さんのコメントで「おうふ」となったのは、「アンヌルートはアイザックルートとかチーム内部からさえ言われてきた」という部分。ユーザーだけでなく、スタッフの間ですらアンヌちゃん不遇だったとは。憤りを通りこして段々悲しくなってきました。

逆に恵まれているキャラといえばたぶん、ニナとアリヤ。特にニナかな。アリヤは最後の方白熊みたいな爺にいいとこ持って行かれるところ、ニナは最後まで彼女が中心だし。敵と味方が入り乱れ、最後の最後まで微妙なパワーバランスを保ち続けた会心のサスペンスに仕上がっていたと思います。ロマンスの極点がアンヌだとしたら、ハードボイルド・サスペンスの極点はニナ。「父の威光が恋しいならば、額縁にでも語りかけているがいい!」 には痺れました。私は「乳の威光」のほうが恋しいですけれども……。あ、言うまでもなくアリヤは変態ヤンデレの極点です。

アンヌアンヌ言っていますが、本当に捨てキャラ無し。微妙にシェリルがあか抜けない感じだったくらいかな(笑)。とまれ、総じて凄く良い作品でした。新作も楽しみです。

というわけで本日はこれにて。また明日。

このエントリーをはてなブックマークに追加   

「レビュー:『Vermilion -Bind of Blood-』」を読んだ人はこんな記事も読んでいます
レビュー:『りぞばレポート』 (2012/04/19)
レビュー:『操心術∞』 (2012/12/26)
レビュー:『VenusBlood -FRONTIER-』 (2012/05/03)
コメント
コメントの投稿
( 関連性のないコメントやトラックバックは、削除されますのでご了承下さい )
管理者にだけ表示を許可する

トラックバック
トラックバックURLはこちら