よい子わるい子ふつうの子

18禁PCゲームをメインに、ラノベや漫画についてもダラダラ話を書きます。長文多いです。

2012/11/07(水) 23:46:10

アメリカ大統領にオバマが再選された話題で世間はもちきり……ということもないか。まあそういう大きな動きとは何の関係もなく、今日は「良識」に関する昔の思い出話をひとつ。

私は大学院のときに教員免許を取得しまして、その時の思い出です。といっても本当にもうだいぶ昔、まだ教員の免許更新制度ができる前の話。そのくらい前のことだと思って聞いて下さい。

教員免許をとるには、「介護等体験」というのに行かなくてはなりません。Wikipedia先生によれば、「義務教育諸学校の教員免許状を教育職員免許法5条別表第1で授与を受けるにあたっては、社会福祉施設や特別支援学校などにおいて、文部科学大臣が定める期間(7日間)、介護等の体験を行わなければならない。その目的は、人の心の痛みのわかる教員、各人の価値観の相違を認められる心を持った教員の実現に資することにある」とのこと。

四面疎化さん(@simen_soka)にもご指摘いただいた内容ですが、続く記載によれば「田中眞紀子議員らが提出した議員立法により、根拠法の法案が提出され、平成10年4月1日より教員免許取得者に義務化された制度」だそうで、話題の渦中にある現文部科学大臣が提案した内容であると知ると色々思うところも出てきます。……が、それはさておき。

こんなもん、何の意味があるのか、という批判をツイッターで拝見しまして、まあ確かに、特別養護老人ホームや特別支援学校に、たかだか数日通った程度でその実態を分かった気になるな、と言われればその通りでしょう。しかし、私にはこういう「体験」がまったくの無意味であるとも思われない。その理由は、私自身の《経験》によります。

私の「介護等体験」は都内のある特別支援学校(特別養護老人ホームのほうもありましたが、そちらの話はしません)。他にも色々な学校の学生が来ていました。文系から理系まで、顔ぶれもさまざま。私自身教育学部ではありませんし、「なんでそこの学部の人が?」というようなメンバーもいました。

ただ、私の意識として少なくとも教員免許をとろうかという者ならばもっているべきあたりまえの良識というのは、どの学生にもあるだろうと――たとえば子どもをいきなりぶん殴ったりしないとか――は思っていた。ところが、そのような予想はその数日で木端微塵に打ち砕かれることになります。

まず面喰ったのが初日。校門をくぐってしばらくすると、同じ実習生と思しき女の子二人組が大声で話しをしながら歩いていました。そのうち片方が、こう言ったのです。

「私、障碍者の子どもってほんとダメなのよね」と。

他にも何か言っていましたが、とにかくまあ驚いた。もう片方も、たしなめるでもなく相槌をうっており、正直なんじゃそりゃ状態。口に出さないと我慢できないようなレベルなら来るなよ。多分学部生だし若気のいたりかとも思いつつ、我ながらオッサンくさいことに、その場で駆け寄ってちょっと注意しました。当然ウザがられていたと思います。以降一切話しませんでしたし。

私も別に聖人君子ぶるつもりはありませんから、心の中でどう考えていようがそれは個人の自由だという意見には同意します。しかし、こともあろうに特別支援学校の門をくぐり、しかもこれから実習に参加させてもらおうという段になって言い出すとは何事か。学生や、学校の職員の方が聞いたらどんな気持ちになるか考えないのでしょうか。

また、スーツで来るようにと書いてあるのに余裕の私服登校(もちろん中では運動着に着替えます)だったり、中で履く運動靴をもってくるようにと書いてあるのにスリッパだったり。ただでも人手が不足しがちな職員さんたちに余計な手間をとらせるとらせる。無理を言って世話になっている身分であるということが頭から抜け落ちているわけです。注意書きでこれだけは守って下さいねというプリントが施設側から配布されていたはずなのに……。

最も驚いたのは、実習の最終日。学生全員が集まり、学校の職員の方にお礼を言いつつ実習期間を振り返るという場で、ある男子学生がこういう感想を言ったのです。「もっとひどいのかと思っていたけど、言葉が通じる分動物よりはましでした」(※一言一句同じではないと思いますが、「言葉が通じる」、「動物よりまし」というくだりは確かです)と。

それを聞いた職員の方は大変なショックを受けておられました。その場は紛糾。私を含め集まっていた学生たちも、今の発言はありえない、と彼に注意をした。

心無い発言というとそれまでですが、やはりあまりにも良識に欠けている。自分の時が異例の事態だったと信じたいですが、もしかするとそうではないのかもしれません。そして、これが特殊事例でないのだとすれば、由々しき事態でしょう。

正直、職員の方が、こいつは問題ありだと思ったら単位を出さない――少なくとももう1クール別の施設でのやりなおしを命じるとか、もしくは来年出なおすとか、そういう処置があっても良いような気がします。

そんな経緯もあって、私は「介護等体験」はありじゃないかと思う。個人なら滅多に出来ないような貴重な体験をさせていただけるというような効用論だけではありません。もっと端的に、教育者として明らかに相応しくない学生をフィルタリングする役割を担いうるんじゃないかと。それならなにも「介護等体験」でなくても良いのかもしれませんけど。

私には、特別支援学級の生徒さんたちがどのような存在であるかなどを、偉そうに語るだけの経験も知識もありません。それを言ってしまうとかえって失礼にあたると思う。でも、これから「介護等体験」で特別支援学校などにに向かう方は「行かされる」のではなく貴重な経験をさせてもらえるのだという意識を持ち、職員の方が労力と時間をかけてやりくりしてくださっていることに感謝しましょう、ということくらいは言える。そして、その程度のこともわからないようなら教員免許なんて持たないほうが、世間にとっても本人にとっても良いことなんじゃないかなと思うんですけど、どんなもんでしょうね。

……と、エロゲーで凌辱だの痴漢だの言ってる人間が言っても説得力がありませんか`,、('∀`) '`,、。

ごもっともでございます。 OTL

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コメント

Good evening!

How are you?

I'm really shocked with the word of the guy.
& I wonder if he would have a chance to have common sense.
But I would like to have hope.

Now I’m thinking many things.
However, I cannot make them words.
I would like to write about it someday.

Sorry for vague comment.
But I really thank you for your posting this article.

Good night & see you!

Gastrallusさん江

コメントありがとうございます。

Gastrallusさんと同じかどうかは措くとして、私も(今でこそ多少整理して書くことができるようになりましたが)当時は「言葉もない」ような状態でした。

こういう話を聞いて他の方がどのようなことを考えられたか、私自身視野が狭くなっていることもあるでしょうから、うかがえると幸いです。Gastrallusさんのお話、是非また聞かせてください!

それでは、本日はこれにて。

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