よい子わるい子ふつうの子

18禁PCゲームをメインに、ラノベや漫画についてもダラダラ話を書きます。長文多いです。

2013/01/03(木) 18:08:29

C83で手に入れた、電子演劇部さんの同人誌、『俺のAIR Novelがそんなに難しいわけがない』を読みました。

「AIR Novel」というのは、ノベルゲームを作成するためのフリーソフト。電子演劇部のふぁみべぇ氏(夕街昇雪さん)が開発されたもので、本書はその解説書というか説明書と言うか、そういう位置づけになっています。以前このブログでも紹介させていただいた同人ゲーム、『柊鰯』がこのAIR Novelで作成されています。

本書巻末掲載のエッセイ、「或る黒い柴犬の日記」では、サークル「黒柴亭」のぢょほほん氏が「AIRとかいうものをインストールしなければならないのか。(中略)もうゴールしてもいいよね」とAIR Novel(というか『柊鰯』)との出会いを回想しておられますが、このプログラムを使うためには「Adobe AIR」のインストールが必須となります。Adobeに親兄弟を殺されたので絶対に許さない! という人とはここでお別れになりそうです。

なお、ぢょほほん氏のエッセイというか日記は非常に面白くて読み応えがある。AIR Novelがクリエイターさんにとってどういう意味を持つのかが具体的なエピソードを通してはっきり分かるし、エジプト人(ラマダンソフト)がAIR Novelを採用しているという話などでAIR Novelに対する興味も沸くようになっています。

さて、冊子の内容に戻りましょう。実際にAIR Novelを使ってノベルゲームを作成する手順が、とにかく一から順番に詳しく書かれているというだけなんですが、この分かりやすさが非常に素晴らしい。市販のソフトウェアのハウツー本顔負けというか、むしろそれより分かりやすいんじゃね? というレベルで手とり足とりの説明がされています。私はPC環境が無いところで読んでしまったのですが、実際にPCを起動しながら説明に沿ってソフトを動かせば、一回で相当程度AIR Novelのコツがつかめるのではないかと思われます。

このような分かりやすさの原因の一つとして、もちろん開発者でもありユーザーでもあるふぁみべぇ氏の御手ずからによる冊子だからだという要素はあるのでしょうが、本質的にはそこではなくて、構成の良さがあると思います。

初心者向けから上級者向けまで、まあ当たり前ですがきちんと順番になっている。そして、ちゃんと理解が必要なところは細かく、どうでもよさそうなところはサラッとというメリハリも効いています。私もこういう構成を見習えという話ですね。反省しています……。

また、結構文字が大きくて読みやすいうえに、画像が多い。このときにはここを選んで下さい、というのがPC起動しなくてもイメージできるくらい丁寧に表示されています。また、タイトルに専門用語(復号化など)が出てくる割に、本文ではそんなに出て来ないのもありがたい。

まあ結局は現物を手にとってご覧ください、という話になりそうですが、それだと記事としては少しさびしいので、拝読した限りで私がAIR Novelがよさそうだな、とおもったところを少し挙げてみます。ノベルゲームとか作ったことないので、大いなる勘違いかもしれませんが……。

まず、視覚的で直感的な操作ができるということ。

巻末でぢょほほん氏が「N-Scripterを使ってゲームを作るのがめんどくさくてかったるくて、ありていに言って苦痛だった」と言っておられるとおり、なんとなくですが、こういう「作成ソフト」って細かいことをやろうとすると大変面倒という印象があります。「RPGツクール」ですら投げ出した私ですから、普通の人と比べてもだいぶダメなのは自覚していますが、しかし一人でノベルゲームを作成することを考えると、やはり作品の創作に時間をかけたいのは人情だと思います。

細かい演出にこだわるというのは重要なことですが、そのこだわりを貫くために膨大な手間がかかるとなると……やはり尻込みしてしまう。どうもAIR Novelはそのあたりの手間をクリアしやすくなる……らしいです。使ったことないので分かりませんが、この説明を見ている限り、たしかに私でも何とかなりそうな気がする。少なくとも、やってみるかという気にはなる。これは結構すごいことの気がします。

次に、マルチプラットフォームであるということ。Windows、iOS、Androidと、どのプラットフォームにも同じかたちで対応しているそうです。これはありがたいですね。件のエジプトの方も、「マルチプラットフォームだから」選んだという事情があったようです。

最後に、差し替えOKな素材があるということ。とりあえずAIR Novelの仕様とかをあまり理解していなくても、内容を差し替えて使うことがOKの素材が提供されているそうです。普通のノベルゲームにするだけなら、その素材にガンガン中身いれていけば出来ちゃうわけですね。こういうのは他の作成ツールでもあるものなのか、私にはよくわからないのですが、完成品があるならやりやすかろうと。

私はノベルゲームを作りませんけれども、これ別に「テキストと絵を組み合わせたい」人ならだれでも気軽に使って良い気がします。たとえば、エロゲーのランキングムービーみたいなのをちょっとカッコよく作ってみたり。いや、分かんないですけど、そういうのもできるのではないかと。

正直なんでゲーム作らない私がこれ買ったのかなーと思っていた部分もあったのですが(割と表紙のせいという話があります。天三月さんのイラストがかわいいです)、なかなか興味深く読ませていただきました。

実際に触ったわけではないので無責任な記事ではございますが、まあこういうソフトもあるんだなーということで、もしかご関心があれば使ってみるのも良いのではないでしょうか。全然ダメだったーという場合でも無料なわけですし。

そんなこんなで本日は、C83の同人誌とAIR Novelのお話でした。

C83で手に入れたご本についてはできるだけ感想等書いていきたいとおもっているんですが、結構時間かかりそうだなー。あきらめが肝心というフレーズがあたまをよぎっております。

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