よい子わるい子ふつうの子

18禁PCゲームをメインに、ラノベや漫画についてもダラダラ話を書きます。長文多いです。

2013/03/29(金) 22:04:05

本日2013年3月29日は月末エロゲーの日! ……といっても、ずいぶんいろんなタイトルがかっとんでいったので購入本数は非常に落ち着いた感じになりましたが、ともあれ恒例の月末イベントが色々とありまして、一日の〆としてユニゾンシフト・アクセントさんの新作・『流星☆キセキ』のトークショーへ行って来ました。トークショー詳細はこちら

プロデューサーのAKOUさん、原画の織澤あきふみさん、そして営業の方というオッサン三人による色気のないトークということで正直期待は大きくなかったのですが、すみませんでした。めちゃめちゃおもしろかったです。(土下座)

オフレコっぽいことで言えない内容もありますが、ざっとレビュー。

▼イベントについて
会場はソフマップ・アミューズメント館さんの8Fイベントスペース。20分前くらいに会場に行くと、座席についての注意がありました。まず、整理券番号が若い人から順番に、好きな座席に座る。そして、席数が足りなかったら後ろから自分で持ってくるというお話。凄いフリーダムです。この大雑把なのに遊び心に満ちて、不快感を感じさせない処理、タダモノではありません。

んでまぁ始まったトークショーですが、こちらも超フリー。既に発売後でコマーシャルにそこまで注力しなくて良いという事情もあるのでしょうか、作品の話がほとんどでてきませんでした。内容はもっぱら、業界裏話的なこと。

まず、ユニゾンシフトさんは大阪のメーカーなのにイベントは東京が多い、というあたりから入ります。在阪メーカーは少なくないけれど、大阪ではめったにイベントが無い。営業さんの体感では、大阪:東京=1:5くらいだ、ということでした。これはやっぱり、集客の問題とかもあるみたいです。

実際、イベントにはさまざまなコスト(お金だけでなくマンパワーも)がかかる。でも、だからやめようというのではなくて、むしろ積極的にやっていって、ひとりでも多くの人に手にとってもらい、次に繋げたい、というのが現状、ユニゾンシフトさんの方針だとか。ユニゾンシフトさんは『Chu×Chuアイドる』のライブなども手がけておられますが、そういうライブイベントと、今回のようなユーザーとの距離が近いイベントをセットで考えていて、交流の中でブランドを根付かせていきたい、というようなお話でした。

なお、今年の8月4日に、でぼの巣製作所さんと合同で、榊原ゆいさんを中心にしたライブイベントを開催されるそうです。どちらも大阪のブランドだし、ゆいさん絡むことが非常に多いし、楽しそうですね。場所は新宿BLAZE。詳細はこちらなどに。

▼ジャンルについて
今回は「SF」のような装いの作品です。しかし、細かいところをつつかれると正直キツイ、とおっしゃっていました。なので、「寛い心でお楽しみください」と。

実際、営業さんの視点だと「SF」でなかなかヒットはでない。もちろん、何をもってヒットと呼ぶかという基準はあるものの、売り上げ的に見た場合、ここ数年で成功したと言えるほどの作品はほとんどないだろう、ということでした。

その要因の一つとしてあげられるのは、「設定」や「知識」への理解がある程度求められるということ。作中に細かい設定や用語説明をつけても、大多数の人は見ない。かといってHPの文字数を増やすのも、多くの人はそんな細かく読まないので効果が薄い。重厚な背景設定や、緻密な事前知識を必要として、そこで勝負するような作品は、入念に準備していかないと勝負にならないし、していっても苦戦するだろう、みたいなニュアンスだったかと思います。ちょっと私の意訳が入ってます。

とりあえず、『流星キセキ』はSFモノよりは学園モノとして見て欲しい、ということでした。

あと、もともとは「変わった部活を」というコンセプトで、演劇部だったのだそうです。営業の方が、「それ、俺が今もってる別のところでやってる」とおっしゃっていました。lightさんも担当されているということで、『BRAVA!!』のことだろうと思われます。「部」ではないですけど。結局、演劇ではなく天文部という流れになって、そこから今の企画になったのだとか。

▼発売日の話
『流星キセキ』は発売日が延期したのですが、背後にはインフルエンザの流行があったようです。ただ、二週間遅れると一ヶ月発売が延びるのは、いわゆる「月末発売」という慣例の弊害だな、というような話に。

発売日を月末からずらしてみようか……という話は、これは私には意外だったのですが、結構あるようです。

じゃあなんで今のままかというと、流通さんの事情もさることながら、給料日の問題がある。要は、25日給料日の人が多いであろうという見込みにもとづいて、そこで払いやすいように、と。

現地調査では10日という方も結構おられたので、これなら月末にこだわらなくてもいいのかなぁ、みたいなお話をされていました。

▼ライブのハコの話
続いて、大阪でもライブやりたいけど、なかなか「適当なハコ」が無いなぁという話。

まず、大阪のライブハウスは中規模のものがない。300人以下の小さなところの次が、1000人以上の大規模なところになってしまって、選びにくいのだそうです。営業さん曰く、実際に黒字が出るラインとしては、エロゲーメーカー単体なら400人の±200くらいなのだそうで。それを超えると、赤字になりかねないのだとか。

また、コストの面で見てもきつい。というのもライブハウスには「格」というのがあり、有名なバンドがライブをしたとか、そういうことがあれば料金に上乗せされる。大阪はそういう「名店」が多いせいで、コストも東京と比べて割高になることがあり、とにかく適当な場所を見繕いにくいのだそうです。

1000人規模でやるなら、単体ではなくてたくさんのブランドで集まって……という感じならできるかもしれないし、この業界お祭り好きな人多いからやれたらな、といったニュアンスのことをおっしゃっていました。

▼ブランドがわかれる話
オーディエンスからの質問で、「開発中殴りたいと思った人はいますか?」という質問から発展しました。よく「ブランドが分裂」とかあるけど、本当に仲たがいして……というケースは、実はレアらしいです。この業界で長くやってるような「オタク」(男性に限らず)は、空気を読む能力に長けているからマジ喧嘩にはなりにくい、と。

では何故分裂のようなことが起こるのかというと……。

エロゲー業界、早くても半年、長ければ一年に一本のゲームを出すために皆さん頑張っておられるわけですが、一年かけて一本とか、やっぱりしんどい。そして同じしんどいなら、自分のやりたいことをやろう、という話になって、そのために辞める人がいる。つまり、本当に「方向性の違い」というのが、少なくともお三方の見ている限りでは多いのだとか。

あ、原画のあきふみさんは「殴り合いで仲直り」したところをご存知だったそうですが。

エロゲーブランドで大げんかして、みたいなのは皆無ではないけれど珍しく、どちらかといえば元いたブランドさんとも仲良くやって……みたいなのが多いという、そんなお話でした。

▼業界の延期体質の話
これが一番面白くて、古のネタやら自虐ネタやらが飛び交い、スペシャルゲストなんかもいらして大変だったんですが、オフレコ的なことが多くて書けない(笑)! ごめんなさい( TДT)人。

いくつか問題無さそうな範囲で話をすると、まず、発売が延期したことで矢面に立たされて謝るのは営業とか流通さんで、制作スタッフさんは「そんなこと気にしてるヒマがあったらさっさと仕上げろ」という状況になるため、延びることに対して危機感や罪悪感が少し少ないのかもしれない、みたいなのがありました。

また、その場でオーディエンスに、「エロゲーの延期はもうしょうがないとある程度諦めてるか?」と聞いたところ半分以上が挙手をして、「そういう甘やかしもよくないよね」というような話に。

とはいえそれでも、モノを作る側としてはギリギリまで完成度をあげたいし、こだわるからこそ延びる場合も、現実にはある。延びるのはメーカーとしても無傷ではいられないので、好きこのんで延ばすところなんか無い(こういう表現ではありませんでしたが)、と。加えて、輸送中のトラックがひっくり返るとか、火事になるとか、メーカーとは何の関係もない不慮の事故によってマスターアップしていても延期する場合もあるので、そのあたりはご寛恕願いたいなぁ、という感じでした。

あと、外注さんの立場になると視点が全然かわって、自分の作った作品(たとえばイラストやデモムービー、OP曲など)が延期したぶんだけ長く流れるので、「案外アリだな」と思うようになったとか。

まあとりあえず満場一致だったのは、「ユーザーからすれば予定が狂いまくるから、延期はしないでほしい」ということと、営業や小売店としてもめどが立たないからやめてほしい。そしてメーカーとしても、「あそこはどうせ延期するから予約はまだいいや」となって予約の減少に繋がっているので、間違いなく損である、ということでした。

▼まとめ
というわけで改めて振り返ってもやっぱり、作品についてほとんど触れないトークショーでしたね(最後にちょっと、「すきなキャラ」の話とかありました。会場的にはトゥインク一番人気!)。そのぶん、いろいろぶっちゃけた話もあって面白かったです。

ぶっちゃけ話とはいえ「話半分」だとは思っていますが、アクセントさんのトークショーが凄く楽しかったのは内容自体というよりも、空気感に依るところが大きい気がします。「アレを言わなきゃいけない」とか、「これは言っちゃいけない」みたいな縛りが感じられず、自由に喋っておられて、また聞いているユーザーのほうもそのあたりを心得ている感じがあったところでしょうか。「好きなゲームは?」って訊かれてAKOUさん、「同○生とかア○スソフトさんとこみたいなゲーム性あるやつ……」って言ってましたもんね。

本当に気をはらずに楽しめて、それでいて雑とかいい加減ではない、しめるべきところはしめているという、絶妙のゆるふわ系トークでした。ビジュアルはおっさん三人衆でしたけど。

ってな感じでレポートおしまい。

あとはゲームやって感想書くくらいですね。あ、感想はとにかくありがたいし、全部目を通しているとおっしゃっていました。プレイされた方は葉書書いて返信するなり、ブランドにメールするなりすると喜んでいただけるかもしれません。

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コメント

Thank you!!

Good morning!! How are you!!

Thank you for introducing "Ryusei Kiseki"!!
I respond to the word "SF" as usual, & checked the official web page.

It seems very interesting for me!
I add it to my to-play list.
I will play trial version.

Again, thank you for introduction!

Good bye & have a happy game life!!

Gastrallusさん江

コメントありがとうございます!

GastrallusさんはSFお好きですものね。アエリアルとかそうでしたし。トゥインク(探査型)のメカメカしいデザインとか、私は結構好きです! SF要素は薄目だそうですが、漫画の「プラネテス」を読んで一生懸命勉強(笑)したとおっしゃっていたので、ディテールに突っ込むのではなくて雰囲気を楽しもうかなとおもっております。

楽しい出会いになることを祈って。

あとモンスターハザードですね.。゚+.(・∀・)゚+.゚

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