よい子わるい子ふつうの子

18禁PCゲームをメインに、ラノベや漫画についてもダラダラ話を書きます。長文多いです。

2013/08/26(月) 00:29:33

私は高校野球が結構好きです。

マンガ『山下たろ〜くん』やら『タッチ』やら『あお高』が好きだっていうのもありますが、プロ野球には無い、トーナメントならではのドラマと、炎天下の中懸命にプレイする球児たちの姿勢に惹きつけられる。小学校低学年の頃から、特に応援するチームは無くても「ドラマ」を期待して高校野球を見ていました。

感慨深いのは、テレビの向こうでプレイしているのが「高校生のお兄さん」から、「同い年のスポーツ少年」になり、いつの間にか「若い人たち」になってたことですね。まさか、ビールを飲みながら観戦する側にまわっているとは……。残酷な時間の流れを感じます。

さて、今年の高校野球は、花巻東高校の「サイン盗み」などでいろいろ話題になりましたが、その中で飛び込んできた次の記事。話題の中心はやはり、花巻東の2番打者、千葉選手。

▼「甲子園に棲む“魔物”とは「高野連」である」(BLOGOS、門田隆将 2013年08月23日)

全文は避けて、一部から抜粋。
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身長156センチの小柄ながら得意のカット打法で好球を待ち、「ヒット」か、あるいは「四球」を得て塁に出る千葉君の存在は、相手投手にとって最大の脅威だった。しかも、準々決勝が終了するまでの15打席のうち、5四球を得ただけでなく、10打数7安打で、史上最高打率の「8割」達成も目前に迫っていた。

つまり、得意のカット打法で好球を待つか、四球で出塁するか、という千葉君の打法は、この野球というスポーツが、たとえ「体格」に恵まれていなくても、「創意と工夫」、そして「努力」によって、大きな選手にも負けない活躍ができるものであることを証明してくれたものだった。

だが、19日の準々決勝の対鳴門高校戦が終わった後、信じられないことが起こった。大会本部と審判部が、ある“通達”を花巻東におこなったのだ。

(中略)

予想通り、高野連側はこう続けた。「自分の好む投球を待つために、打者が意識的にファウルをするような、いわゆる“カット打法”は、その時の動作、つまりスイングしたか否かによって、審判がバントとジャッジする場合もある、と決められています」。

佐々木監督と流石部長が受けた衝撃は、想像に難くない。高野連は、最後に「あれをバントと見なす場合があります。わかりますね」と言ったという。 「この打法はやめなさい」という事実上の“禁止勧告”である。

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うーん、これはどうかなぁと思います。どうかなぁというのは、勿論高野連がダメっていう話。サイン盗みの件とあわせてプラマイゼロ、みたいな声もありますけど、それとこれとはまた違う話。

高野連側にも言い分はあるのでしょう。「「試合時間が長くなるようなプレーはするな」という“本音”」だけではなく、バットを振ったか止めたかというのは審判からすると判断がつきにくいから、極端な例を許すと他も真似し始めるかもしれないとか(できるかは別として)、ピッチャーの消耗を考えれば、無制限にカットが許されるのは健康面で問題があるとか。いや、実際どうなのか知りませんけど。

ただ、この記事で門田さんが書かれていることは至極もっともで、高い技術と懸命な練習に裏打ちされた、立派な「打法」だと思います。それを「使ってはならない」とするのは高野連の自由ですが、それならそれで手続きというのがあるだろうと思う。

ここでやりたいのは、千葉選手の打法が卑怯か否かといった解釈の問題ではありません。それ以前の、ルール手続きに関する問題。

殺到する問い合わせに対し、高野連は、「明確に「禁止」と言ったわけではない」と釈明しているようですが、私から言わせればそれが問題です(上の記事では「あれをバントと見なす場合があります。わかりますね」、別の記事では「「高校野球規則に『バントの定義』という項目があります。ご理解ください」と言ったとされる)。

高校野球という舞台で、白か黒かを決めるのは、高野連の役割です。そこに世論やらが入ってくるのは仕方ないとしても、一応運営がちゃんと決めたことに従う。それで良いと思う。カットがダメっていうなら、ダメなものとして、高校野球の指導を行えばいいだけの話です。

しかし、ルールのうえで問題ないとほとんどの人が認めている「カット行為」を、バントと見なすことがある、というのなら、それはどういう理念にもとづいて、どういう正当性を持っているのかを説明する義務があります。それを放棄して、「理解しろ」「わかりますね」というのは、さすがに姿勢としてどうなんでしょう。

また、ほうぼうで言われているように、地区予選から甲子園でも2回は目をつぶってきて、ここにきて突然……というのも納得いきません。それは、花巻東にとってもそうですが、甲子園に来てから花巻東に破れた高校にとってもそうでしょう。「先に言ってくれたら、あいつに苦しめられずに済んだのに」と言われても仕方がない。つまり、この大会における「公平性」を著しく損なったわけです。

千葉選手の「カット」が良いか悪いか(高校野球に相応しいかどうか)という本質的な議論に入る前に、高野連がそもそも手続きのような形式的なところに意識を向けていないというのは、ちょっと論外な気がします。もうちょっと頑張って欲しいなぁ。

-----関連外部記事-----
▼「“カット打法”に審判部が待った 花巻東・千葉「自分の野球できなかった」」(MSN産経ニュース、2013.8.21)

▼「巨人・川相ヘッド、156センチの花巻東・千葉外野手を絶賛 一方で激辛評価も」(zakzak、2013年8月22日)

▼「【夏の甲子園】千葉にカット打法禁止令!花巻東決勝ならず」(スポーツ報知、2013年8月22日)

▼「花巻東、千葉のカット打法の賛否」(Yahooニュース本郷陽一、2013年8月22日)

▼「カット打法巡り大会本部に抗議電話50件超」(日刊スポーツ、2013年8月23日)

▼「千葉選手の「カット打法禁止」に抗議相次ぐ ナイナイ岡村も参戦、「審判団の圧力」と批判」(JCASTニュース、2013年8月23日)

▼「【高校野球】花巻東高校・千葉選手のカット打法が問題になった理由」(ロケットニュース24、2013年8月24日)

▼「波紋広がる花巻東・千葉の「カット打法問題」 かつての当事者G阿部の父も激白」(zakzak、2013年8月24日)


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