よい子わるい子ふつうの子

18禁PCゲームをメインに、ラノベや漫画についてもダラダラ話を書きます。長文多いです。

2013/09/12(木) 23:46:56

先日話題になっていた、この話。

  ▼「恐怖の無断転載成りすまし入れ子構造」(Togetter)

「私のイラストを自作発言されました!!><」と他人の「なりすまし」にキレる素振りを見せていた人が、更になりすましだったという今回の事件。少々思うところがあったので、これについてコメントしてみます。

Togetterのほうにも書かれていますが、見るの面倒だという方がおられるかもしれませんので、登場人物と事件の経緯を簡単にまとめます。

(1) @shilomi_to463 氏 あるイラストを、自分が描いたものとしてツイート。
(2) @_Hana1224_  氏 (1)氏に対し、その絵は自分が描いたものだとツイート。
(3) @ume_yama5 氏 別のイラストを、自分が描いたものとしてツイート。
(4) @hanahana_1224_ 氏 (3)氏の絵は自分が描いたものだと指摘。(2)と同じ人。
(5) @hanakaTWT 氏 (2)、(4)が「なりすまし」であるとツイート。

笑うのを通り越して意味不明すぎて気味悪いくらいです。正直、「あまりにも綺麗にオチすぎ」ていてヤラセを疑いたくなるレベル。はなか氏がというのではなくて、「なりすまし」3名が共謀してネタを作った可能性はわずかに残るかな、と。

いやまあ、それなら「釣りでしたー」って言いそうだし、そもそも何の得があるかわかんないから、無いとは思いますけど。

というわけで、現実にあった事件と考えて話を進めますと、まず気になるのは「なぜこんななりすましをしたのか」っていう部分。ただ、そこはつついても出てくるものが少なそうな感じがする。

なにせ、データ不足が甚だしいわけでして。なりすました人の1人は鍵かけちゃったし、他の人もツイートが消されてるのか何なのかほとんど無く(@_Hana1224_ は111ツイート、@ume_yama5 氏は30ツイート)、しかも大半がリプライとか挨拶。行為に及んだ動機が「すごいですね」って言われたかったのか、お絵かきサークルにでも入りたかったのか、そういうのすら不明。

一応「それっぽいこと」を言おうと思えば言えそうですけどね。たとえば、彼らは想定しているコミュニティが狭い。おそらく、本来自分の「身内」の中でだけ賞賛を浴びられれば良かった。そこでは「なりすまし」が露見するとは想定していなかったのだろうとか。あるいは、想像力の欠如。「完成品」を見せたら、「メイキングを見せて」と言われることも想定して当然なのに、そこまで頭が回ってなかったのだろう、などなど。

ことほど左様に、動機とは違う部分での「なぜ」ならば答えらしきものを並べることはできる。でも、そんなのは想像にすぎません。もしかすると私たちが思いもしないようなロジックが働いているのかもしれず、それについて考える手がかりは余りに少ない。私たちはついつい、理解できない行動に「納得できる理由」をつけたがるけれど、それが時として無自覚な暴力となりうることは意識しておかねばならないと思う次第です。

と、少し話が脱線しました。じゃあ今回私が何言いたいかというと、この件に絡んでる「外野」の発言で気になったところがあったので、それについて。まあ、私も外野だろというツッコミはおいときまして。

気になったというのは、@ume_yama5 氏とフォロー関係にある、おそらくはリアルで面識があると思われる方に、今回の件を見ていた「外野」の人たちがリプを飛ばしていること。んでその内容なんですが……。

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「近所友達とかいう @shi081tori もスパブロしとこ」

「あなたのお知り合いだという梅原 大和さんという方が無断転載で叩かれていますが注意等何もしないのでしょうか」

「急にリプ飛ばしてすみませんが梅原さんか梅山さん名前はおわかりでしょうがその方に無断転載の事注意していただけないでしょーか」

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てな具合。ちなみにリプを飛ばされた人は、(少なくともツイートを見る限りは)当事者ではなさそう。

よくあるパターンといえばそれまでなのですが、「なりすまし」もさることながら、私としてはこちらにも首を傾げたい。「なりすまし」は意味不明な不気味さでしたが、こっちには恐怖を感じる。

こういうリプを飛ばした人たちは善意でやっているのだと思います。そしてもちろん、同じことが繰り返されないように釘を刺すのだとか、一定の効果・役割はあるのでしょう。しかし、手段として本当に妥当なのか疑問が残ります。

絵描きの立場や一般論として、直接にせよ間接にせよ「なりすまし」氏を糾弾するのは別に構わないと思います。第三者の、妥当なクビの突っ込み方として。けれど、周りを巻き込むとなると、その人個人への責任追及では済まないことになる。そうなるともう、糾弾ではなく制裁です。

たとえば今回の件で、彼らの友人関係にヒビを入ったとしたらどうするのか。そんなのは当然の報いなのでしょうか? しかし、よしんば@shi081tori氏が報いを受けるのが当然だったとしても、裁きを与える権利が、どうして「外野」の(私を含む)人にはあると言えるのでしょうか。その権利はもしあったとしても、当事者であるはなか氏のものであるはずです。

率直に言って私には、こういう行為は私刑(リンチ)にしか見えません。本人に直接言えばいいところを、わざわざ@shi081tori氏のリアルの関係者に「罪」を知らせ、追い詰めようとしているのだ、と。実際「親切」にそういうことを教えてあげているわけですから、そう言われても仕方がないでしょう。少なくともこのとき、当事者であるはなか氏のことはほぼ(完全に、ではない)置き去りにされています。

また、「注意等何もしないのでしょうか」などと責めるのは(実態は知らないんでもしかすると共犯関係とかあったのかもしれないけど、少なくとも現状見た限りでは)お門違いも甚だしい。エスカレートすれば、第三者をも吊し上げるようなことになっていたかもしれません。

あと、今回の場合は当てはまりそうにないけど、悪いことをした人が謝りづらい状況が作られるっていうのもありますよね。たとえ直接の被害者が許しても、周りからずっと叩かれるんだから、素直に謝るより意地を張って「俺悪くない」みたいなことを言いたくなるのかもしれない。そうすると、被害者が不快な思いをするわけで、「外野」も間接的に被害者(たとえばなりすまし被害にあった人)を傷つけることになるかもしれない。そういう危険もあるわけです。でも、あつくなっていると見えなくなる。

「外野」にいる人間が罪人に石を投げる。それだけならまあ良いとして、ついでにその罪人に水を呑ませたり、汗を拭った人にも罵声をあびせかけちゃったりもする。そのときに振りかざされるのが正義という名の御旗だというのは、イエスがゴルゴタの丘を登らされた昔から、変わらないことなのでしょう。そして私は、やはりそういう心理を恐ろしく感じるのです。

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